
今日の6校時は、4年2組から授業をぜひ参観してほしいというお声がかかり、お邪魔しました。
授業内容は、総合的な学習の時間で学んできた「障害者理解」の学習のまとめとして、パワーポイントを使った発表をするということでした。
1人につき2ページから4ページ程度のスライドでしたが、4年生の子どもたちにとっては、初めてのプレゼンテーションで、一生懸命に準備をしたことがよく伝わってきました。
今回は、大田区が契約しているベネッセのICTサポーターにも授業に入ってもらい、PC操作はお任せしていました。
それはそうです。発表することだけでも緊張感がある中で、PC操作まではさすがに優秀な4年生でも難しい。子どもたちには、語りに専念してもらったわけです。
なかには原稿を暗記してきた子もいました。
聴いている友達の反応を見ながら話している子もいました。
真面目な態度で、しっとり落ち着いた空気感の中で、発表は進みました。
最後に校長からも感想をひとことという担任のご要望がありましたので、
「発表している人たちは、準備もしっかりやったことがよく分かりますから、もちろん100点満点です。それ以上に、発表を聴いてくれるみんなの態度がとてもよかった。発表者のことを心から受け止めてくれました。」
と伝えました。
また、今回の担任の指導で素晴らしかったことがあります。
児童全員の発表を短い時間で評価し、授業の最後に口頭で、一人一人全員に伝えたことです。
こうすることで、子どもたちは、「褒められる」という喜びよりも一歩高いレベルの、学習の成果を「認められる」という達成感を味わうことができるのです。
人には、大人も子ども同じように、「承認欲求」というものがあります。
ここを満たしてあげることで、人は「次もまた頑張ろう」という気持ちになるものです。
このような指導が日常的に行われている学級は、子どもたちが自信をもち、お互いに高め合っていくようになります。
校長は、そんな授業を見つけては、皆さんに紹介する係ともいえますね。