初夢をみた。
夢はいつも不思議な内容が多いが、今年は私が初任者教員時代に経験した特別支援学校(城南養護学校)のはっきりした夢だった。
今はもう亡くなってしまった教え子、筋ジストロフィーのN君が、元気に学校に来ていた。しかも私が担任していた時より、自分の意思をしっかり語り、科学を勉強してみたいので、事務室にあるはずの特殊な石を借りに連れていって欲しいという。その事務室には、なぜか辰巳小時代にお世話になったIさんが事務主任として対応してくれた。
もしかしたらN君は、病気がなく、元気な身体をもっていたら、科学者になっていたのかもしれない。自分の思うように身体を動かせるということは、なんと貴重なことかとあらためて思う。
また、教員の学年会議の場面もみた。
一人一人の子供たちのことを、全員が熱く語り合い、どう指導していこうか議論を戦わせていた。主な主張は、
「すべての発達段階の子供であっても、子供の本音を引き出し、受け止め、最も適切な教育をしていかないと、この学校の子供たちは活かされない。」
このことを具体的な事例を通して話し合っていた。夢の中なのに、心に炎が燃え上がるような高揚を感じていた。
この初夢はおそらく、今年は「原点に帰れ」という啓示なのではないかと思われる。特別支援教育は教育の原点とも言われる。すべての人に優しい教育、深い配慮のある授業、施設や教材の整備をしていくことがユニバーサルデザイン。理想的な教育である。
また、自分の初任者教員時代のことを初夢でみるということも、「原点に帰れ」「原点が大事だ」と、なにかが指し示したものと感じられる。
辰巳ジャンプとしても大勝負の年だし、自分の仕事上でも大きくステップアップしなくてはならない年である。このタイミングで意味深い初夢がおりてきたものだ。