あらすじは、ウサギさんとタヌキさんがけんかをしてしまい、口もきけなくなってしまう。ある日、天気がどんどん悪くなり、暗い雲がたくさん出てくる。雨も降ってくる。今にも雷が鳴りそうな怖い雰囲気がある中で、ウサギさんは大きな木の下で雨宿りをしようとする。そこへけんかをしていたタヌキさんが、同じように雨宿りに来る。二人はプイッと横を向いてしまうのですが、雨もひどくなり、日の明かりもどんどん暗くなってきて不安な気持ちになっていく。雷がドド~ンと鳴った瞬間に二人は驚いて体を寄せ合う。その後、明るい太陽がカッと出てきた時には、自然に二人は仲直りをしていくという話です。
まったく同じような出来事が、3年生の教室で起こりました。
先週の金曜日、ちょうど帰りの時間帯に、強烈な雷雨が降りました。3年生のある女子が1階の下駄箱にいた時に、大きな雷が鳴ったため、怖くて泣いてしまったそうです。怖くて帰ることができなくなり、女子数人で3階の教室にいる担任のところに戻りました。教室には、クラスで一番わんぱくの男子が残っていました。泣きながら戻ってきた女子の泣いている理由を聞いて、そのわんぱくボーイはこう言ったそうです。
「雷が怖いんだったら、教室の真ん中にみんなで集まって固まれば怖くなくなるよ。みんなでそうしよう。」
まさに「ゆうだち」の場面を地で行くドラマだったのでしょう。感心した担任は、学級通信にこのエピソードを書いて、わんぱくボーイの行動を褒めていました。
このように、本当に身近に起こり得る文学作品が「ゆうだち」なのです。
ますます1年生の研究授業が楽しみになってきました。
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