【本の紹介】 「イーハトーブ農学校の賢治先生」 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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イーハトーブ農学校の賢治先生 (ビッグコミックススペシャル)

小学館

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9月に発刊されたばかりのマンガです。

宮沢賢治の教師時代4年4か月、1580日をマンガにした本です。
著者のあとがきによると、元になっている本は佐藤成先生の二冊の著書『証言宮沢賢治先生 - イーハトーブ農学校の1580日』『宮沢賢治の五十二箇月 - 教師としての賢治像』だということです。


このマンガ本は、教育の仕事にたずさわる者として読んでおいた方が良い本だと感じました。「教師・宮沢賢治」の姿を生き生きと表現していますし、教師として子どもたちをどう育てていけばいいのかという模範を示してくれている内容です。読後には、ますます宮沢賢治について勉強しなくてはいけないなと感じることでしょう。

また、このマンガを読むと、賢治の童話や詩が一歩深く読めるようになった感じがします。



あとがきの中で、著者の魚戸おさむさんはこう書いています。


 何よりも僕がこの作品を描きながら学んだことは、「農業の大切さ」「食の大切さ」「人との関わりの大切さ」でした。
 そうなのです。賢治は当時すでに、現代の我々が直面し大きな問題となっている事象を生徒に伝えていたのです。それも丁寧に丁寧に。それらは本来、我々日本人が大切に思い、忘れてはならない根源的なことなのだと彼が確信していたからに他なりません。


そして最後に、こうも書いています。


本作品が、全国の小中高大学や町の図書館などに並べてもらえることを夢見ています。
“宮沢賢治の心”を未来の日本人にも知ってもらうために!!
ですよね、賢治先生?


大きな夢、普遍的な夢、抽象度の高い夢は、多くの人の心を動かします。
私は著者の魚戸さんの「宮沢賢治のような温かな心を、今の日本人の心にも灯したい」という思いを感じました。


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