![]() | だいじょうぶ3組 乙武 洋匡 講談社 このアイテムの詳細を見る |
教育現場のことをまだまだ知っているとは言えない、教師経験5年未満の若手の先生にお薦めの本です。
未経験な学校教育の世界に入って、共感できる点や学級経営についてのプラス面、マイナス面、様々に、ご自身のクラスに当てはめながら読んでいくと参考になるだろうと思いました。
管理職の先生方やベテランの先生方は、なるほど若手の先生たちはこんなふうに学校現場をとらえるのだなぁと、乙武さん目線を感じ取れば良いのではないでしょうか。または、「ああ、自分にもこんな猪突猛進の時期があったなぁ」と懐かしく思えるかもしれません。
批判を受けることを想定して、あえて私個人の期待感から言わせていただくと、乙武先生は3年間の現場経験と、様々な取材からこの本を書かれているのでしょうが、できれば最低でも10年間は現職教員でいてほしかった。10年やって、学校側の責任ある立場を勝ち取ってから著作に臨めば、もっと違った書き方ができただろうなぁと冒頭から感じました。
それにしましても、共感できる部分が本当にたくさんある本です。特に私は、養護学校の教師からスタートし、今でもその時の教え子や保護者の皆さんから支えられて教員生活を送っているような一面があります。(そうだよね!ユッコ!)
ですから、本の中で乙武先生が引用した、金子みすゞさんの詩「わたしと小鳥とすずと」が実感として迫ってきます。
『わたしと 小鳥と すすと』 金子みすゞ
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのうように、
地面をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、
たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
若手の先生!
乙武先生は道徳の授業や学級経営についてのヒントを書いてくれているよ!
きっとあなたの役に立つから、ぜひ読んでみて下さい!
読んでいただきありがとうございます。
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