【本の紹介】 『空気は読まない』 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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空気は 読まない
鎌田 實
集英社

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今日の辰巳ジャンプの練習で、たった5分間の休憩中に4年生セッターのNさんが読書をしていました。熱心に読んでいるので、とても良いことだと思い、何も話しかけないようにしていました。

休憩が終わり、練習開始というその時、Nさんから私に、
「先生、この本、良い本だよ。」
と『空気は読まない』(鎌田實 著)を渡されました。

こういう時に役立つのが「速読法」です。読む時間は10分しかない。子どもたちを「手つなぎ鬼」で楽しくトレーニングさせながら、一気に内容をつかみました。「手つなぎ鬼」が終わって、「はい、読めたよ。ありがとう。」とNさんに返すと、「え~っ!もう読めたんですかっ?!」と驚いていましたが、大まかなあらすじはつかみました。それだけでもこの本について語れるのです。

私の速読について、どうやって読むのかと疑問を持っている方もいると思いますので、触りだけ紹介しておきます。

(1)本の概要をつかむ
 題名・表紙・目次・まえがき・あとがき・本の帯と見る。一気にバラバラっとめくって何度も出てくるキーワードをつかむ。こうした作業をして概要をつかみます。

(2)目標を決める
 この本から何を得るのか、目標を決めます。今回の「空気は読まない」はどのような目標を立てたのかというと、
「KYという時代のキーワードが私の心にひっかかったので、そうではない逆の意味の本なんだろう。KYを打ち破る内容を読み取ろう。」
と決めてから読み始めました。

(3)テンポ良くページをめくる
猛暑の体育館。バレーボールの練習中という過酷な状況の中でしたから、効率は上がらないと判断。普段なら見開き2ページを2秒ほど眺めて情報を得ていますが、今回は1ページ2秒程度で脳内に入れた感じでした。

(4)本当ならば・・・・・
 本来ならば、読み終わったこの時点で、仕入れた情報をメモマインドマップに書きとめることをします。今日は練習中だったので・・・・「脳内マインドマップ化」ですね。脳はフル回転です。

(5)紹介者との会話
 本を紹介してくれた人が近くにいれば、すぐに読後の交流をすると良いでしょう。今日の私はNさんに、
「この本を読んで、どこが一番心に残ったの?」
と聞いてみました。するとNさんは章の題名を言ってくれました。癌にかかった先生が命がけの授業をしていく章です。学校内に敬虔な空気を作っていく挑戦が書かれている内容です。私は内容で把握していたので、Nさんから章の題名を言われても、その章をイメージすることはできませんでした。しかし、もう一度ページを開いてみて、「ああ、この章か。」と内容を思い出したのです。

読後の紹介者との会話。一番大事です。


この本を紹介してもらって一番の収穫は、私が鎌田實先生のことを知ったということです。
今は「ゆるくつながる」ということが大きな力となる時代です。会ったことはないが知っているというだけで、いつか実際にいっしょにお仕事をすることが実現する時代です。


情報を得るとは、自分の生き方にいかに栄養分を取り込んでいくかという感覚を、これからの若い方々は持っていた方が良いのではないでしょうか。