診療医師 中村伸一先生に学ぶ | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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10月27日に書いて、今日まで温めていた文章を公開します。

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NHKプロフェッショナル~仕事の流儀~
「“いい人生やった”その一言のために」
診療医師・中村伸一

アンコール放送を視た。

この番組は、いつも私に大きなヒントをくれる。
自分の教育哲学、教育方法、教育技術に刺激をくれる。



私と同年代の中村先生。
まず始めに、こんなに素晴らしい方が同年代にいることを誇りに思った。

中村先生の信念は、
「病気を診るのではない、人を診るのだ。」
「最後まで、家族と一緒にいられることを喜びに感じられるようにしてあげたい。」
「プレッシャーはあります。しかしそれ以上に私を頼ってくれる人がいることを意気に感じます。」
「患者さんは教科書だという医師はたくさんいるが、私は患者さんは先生であると思う。」


この言葉を教師の立場で読み変えよう。

「授業や授業時数に振り回されるのではない。子どもたちをどう育てるのかが重要なのだ。」
「卒業まで、一緒にいられる周りのみんなとのコミュニケーションに喜びを感じられるようにしてあげたいんだ。」
「教師という責任のある立場にはプレッシャーはあります。しかしそれ以上に、私を信じて頼ってくれる子ども達や保護者の皆さんがいるから、それを意気に感じて働けるのだ。」
「子ども達は教師の教科書だという人はたくさんいる。しかし、子どもは教師の先生だ。自分の指導力を鏡のように映してくれる。」


中村先生は、携帯電話を常につながるようにし、患者さんからの急な連絡に待機している。私も同じだ。そうだ!そうだ!と共感した。いつでも教え子とつながるように待機している。



恩に報いる。
「やるからには理想の地域医療をやろう」
独学でも学んだ。自宅医療のシステムを作りあげた。
「最後まで家にいられて幸せな人生だった。お前も中村先生に看取られて、村で死ねよ。」
亡くなる前に奥さんに語った患者さんの言葉が私の心に刺さる。


やるからには「理想の学校」を創りたい。
そのためにマインドマップも学んだ。


中村先生の言葉。
「若いころはこの地域を何とかしようと驕りがあった。年をとって、自分がこの村に育てられたんだと分かった。その恩を返さなくてはと思った。」

「恩返し」
人間として最高レベルの精神性だ。
私は何に恩を返すべきなのか。それは数え切れないほどあるけれども、全てに「恩返し」の気持ちを持っていかなくてはならないことを、中村先生から学んだ。


中村伸一先生のまとめの言葉。プロフェッショナルなひと言だ。

「逃れられない困難な状況にあってもそれを宿命として捉える。なおかつプラス思考で考えられることが大事なのではないでしょうか。」

私のクラスの子ども達からは、自然に「プラス思考」という言葉が飛び出す。小学生らしくない言葉かもしれないが、子ども達の人生に消えない「哲学」として心に刻み込んだつもりだ。


プロフェッショナルな方の実践からは、こんなふうに自分の仕事と対比させて活かしていくように心がけている。