脳の働きを利用した生活指導 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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TOSS(教育の法則化運動)の向山洋一先生がよくおっしゃっている指導法に「子どもに○○させたければ△△せよ」というものがあります。

本校の5月の生活目標に「ろうかは右側を歩きましょう」という項目がありました。これが達成されていたかどうかを教員の会議で反省をするわけですが、
「なかなか徹底されません。」
「いつも右側と言っていても実際には難しいようです。」
というような反省が出されます。

「○○させたければ△△せよ」という法則には当てはまっていない指導だからだと私は感じます。

人間は直接的な言葉で指示をされると、不思議と反発してしまうものですね。これは大人でも教員でも同じです。「しっかり働け」とか「授業に工夫をしろ」とか言われると何だか負担に感じますし、「本を読みなさい」と言われれば「なかなか時間がないんだよな」な~んて思ってしまいます。

そこで!そこで! 教育の法則に則り、
「右側を歩かせたければ矢印を貼れ!」
を実行しました。

効果は絶大。早めに出勤して朝のうちにシールを貼っておき、子ども達の様子を観察していると、100%矢印の方向に誘導されていました。

意識しようとしまいと、目から視覚情報が入ってくると、脳内ではそこに何らかの意味を見出してしまいます。この矢印の場合は、駅でもおなじみのものであり、子ども達の過去の経験記憶も豊富、「矢印の方向に進みなさい」という指示が瞬時にたたき込まれ、意識して抵抗しないとその指示通りに身体が動くはずです。

「人間心理」とも言えるし、「メンタルリテラシー」とも言える事例を紹介しました。

子供を動かす法則 (教育新書 41)
向山 洋一
明治図書出版

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