国語 『感動を言葉に』 【授業実践】 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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朝、電車の中で本を読みながら、仕事モードのスイッチを入れて、エンジン全開状態に持っていくことを意識している井上です。脳内仕事モーターがフル回転し始めると、駅から学校までの徒歩10分間にも本を読みながらマインドマップを描いているという二宮金次郎状態にもなり、実はこの10分間が最もアイデアの湧く時でもあります。

さて、画像は国語の詩の授業『感動を言葉に』の中で導入に使った私の詩です。内容はあまりにもくだらないのですが、ちょっとした気づきや、フッと心を動かされたことを効果的に言葉にしていく例として提示してみました。


私は「詩心を持つ」ということは、人間にとって大切なことだと思っています。
ふと心を動かされた瞬間に、スッと言葉に結びつけられる感性というか、認識力というか、そうしたものを育てたいと常々思っています。

暗唱できる詩をいくつも持っていたり、自分でも詩を書いたりする人は、おそらく他人を傷つけるような人間にはならないと思うのです。詩を書くことによって、他人の心まで想像できる力、そして自分自身の行動がどんな影響を周囲に与えているかという認知の力が高くなると思っています。


詩の話題なので、私が大学の時によく読んでいた詩集をひとつ紹介します。

ウォルト・ホイットマンの『草の葉』です。
大切な一書です。

その中でも一番好きな詩を残させていただきます。
長編詩なので一部だけですが。


『世界万歳!』
(前略)

わたしは見る、至る所に男子と女子を、
わたしは見る、達観した人たちの平静な兄弟づき合いを、
わたしは見る、人間の組成的能力を、
わたしは見る、人間の不屈の努力と勤労の成果を、
わたしは見る、社会的階級を、皮膚の色を、未開を、文明を、わたしはそれらと混じってゆき、わたしは無差別に混じり合い、
そしてわたしは世界のあらゆる住民に挨拶する。

(中略)

わたしたちの一人一人は非常に貴重だ、
わたしたちの一人一人は無限だ、
わたしたちの一人一人は彼あるいは彼女の権利と共に地上にある、
わたしたちの一人一人は大地の永遠の目的を承認したのだ、
ここにあるわたしたち一人一人は、ここにあるいかなるものとも等しく神聖なのだ。

(中略)

“世界万歳!”
光線なり温暖なりが透入するどんな都市をもわたしはわたし自身をそれらの都市に透入する。
鳥類が通うほどのあらゆる島々へわたしはわたし自身でも翔ける。

諸君のすべての方に向かって、アメリカの名において、
わたしは高く垂直の手をあげ、わたしは信号するのだ、
人類のあらゆる集まるところ、また家郷として、
わたしの亡いあと、いつまでも眼前に存続するように、と。

(ホイットマン詩集「草の葉」 グラフ社 1971年発行 より引用)

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