これまで、練習量の不足を「マインドマップ」や「アファメーション」といったメンタルトレーニングで克服してきた1年間だったのだが、最後にして大失敗してしまった。
今回の大会では、私がこれまでのやり方を変えてしまったことがこどもたちの力を
発揮できなかった原因である。
ひとつ目は、ブロックとレシーブのフォーメーションを変えたこと。
4年生アタッカーの能力が上がってきたことから判断をして、これまでの1枚ブロックから4年生を加えた2枚ブロックに変えた。試合の結果としてはこれがいけなかった。レシーブの枚数が少なくなったことで一人一人の役目が増えて、拾えるボールやチャンスボールまで落としてしまった。
途中で修正しても良かったのだが、今後のチームのことを考えて、そのままのブロックシステムで試合を続けた。6年生には申し訳なかった。
ふたつ目は「マインドマップの使い方」である。
これまで効果を上げてきた方法は、試合前日にかかせるというやり方だった。これによって試合当日の朝から勝負モードのスイッチが入っていた。
この日、クジ運の悪さから、5試合目が辰巳ジャンプの第1試合であり、午前中がまるまる空いてしまう状況だった。そこで、午前中に集中力を高めようとして、試合会場でマインドマップをかかせた。私の読みとしては相手チームの試合をしっかり見ることができるし、作戦面で効果があがると仮定していた。
ところが、こどもたちのかいたマインドマップを見て青くなる。
「しまった。ほとんどの子が試合の分析ばかりになってしまい、自分のメンタル面をかいていない。しかも、試合を分析して書かれた言葉は、相手の長所を恐れて緊張感を増すような内容になっている。」
あわてて次の指示を出した。
「もう一度、セントラルイメージをしっかり描くこと。そこには自分自身が試合をしているイメージを描くこと。そして試合に向けての自分の心がまえをマップにかくこと。」
こどもたちは頑張って描いたが、間に合わなかった。
試合は始まり、辰巳ジャンプは実力の半分も出せずに負けた。
こんな話題を書きたくはなかったので、書くまでに1日時間がかかったが、成功談ばかりでなく失敗談も公開することにより、また新しいものが生まれてくるのではないかと思い、記事にしてみた。
下記バナーへの皆さんのワンクリックで、教育界へのマインドマップ普及、小学生バレーボールの普及にお力添えをお願いします。


