第五福竜丸 秘蔵の歴史的講話 VOL.3 「世界で初めての水爆被害者・久保山愛吉さん」 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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3、世界で初めての水爆被害者 久保山愛吉さん

 船は一目散(いちもくさん)に静岡県の焼津という漁港を目指して、1週間かかったんですが、全速力で、みなさんが自転車をこぐくらいのスピードしか出ませんが、なんとかたどりつきました。

 病院へ行って、みんな死んでしまうかもしれないほど大変な状況の放射線障害(ほうしゃせんしょうがい)だということがわかりました。 今度はみんな、東京の病院へうつされました。治療に1年2ヶ月もかかりました。身体の中に入った放射能物質がゆっくりゆっくり身体の外に排出(はいしゅつ)されるのを待つ。あとは輸血(ゆけつ)といった手段で治療を行うしかなかったといわれています。

 第五福竜丸の被害(ひがい)というのは、広島や長崎の原子爆弾の被害(ひがい)とは少しちがいます。
 広島の原子爆弾は、高さ580m上空で爆発しました。爆発によって生じた火の玉は、広島の地面にはほとんどとどかなかったんですね。火球からくる爆風、熱線、衝撃波(しょうげきは)、そして放射線。この被害を広島の人々は受けたわけです。
 第五福竜丸の場合は、それが広島の1000倍もの水爆だったとはいえ、160kmもはなれた場所で、熱線とか爆風を浴びたわけでもなく、放射能だけの被害。死の灰による被害だけを受けたことになるわけです。

 東京の病院では、ある乗組員は白血球が500とか600まで減少しました。懸命な治療にもかかわらず、この船で無線長であった久保山愛吉さんは、わずか200日ちょっとで、世界初の「水爆の被害者」として亡くなってしまいました。


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