今、ベストセラーとなりつつある本があります。
勝間和代さんの最新書です。
![]() | 勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践 勝間 和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン このアイテムの詳細を見る |
実はマインドマップが今のように注目されるようになったわけは、勝間和代さんがマインドマッパーとして活躍し、「年収10倍アップ」というキャッチフレーズをかかげた本や、女性が賢く生きるための本「インディで行こう!」などで一気に注目をあびるようになったことも理由の一つなのです。
「ビジネス脳を創る 7つのフレームワーク力」ビジネス思考法の基本と実践
この本の中で、ゆとり教育について書かれている箇所があり、井上が思っていたことに近い考え方だと思いましたので抜粋します。
勝間さんは、思考の段階(ステップ)として、教育学者のブルームの「思考の六段階」を実践的にまとめながら、
①事実認識(知識、理解)→②解釈(応用、分析)→③問題解決(統合、評価)
というステップを踏んでいくことが大事だということを前提にした上で、こう述べています。
『私がしつこく「教えて君」はいけないと言っているのは、「教えて君」をくりかえすと、つねに事実認識のレベルの情報しか頭に入らないし、自分で問題解決ができるようにならないからです。
とはいえ、けっして知識のベースをおろそかにしてはいけません。
たとえば、このモデルを見たときに、はたと気づいてほしいのは、「なぜゆとり教育はうまくいかなかったのか」ということです。
最近、会計学の学会で大学の教授と話をしていて、次のようなエピソードを聞きました。
2007年4月に入学した大学生は、ゆとり第一世代といわれ、ゆとり教育を小学校1年生からフルタイムで受けてきた世代といわれますが、会計学の授業のあとで、比例のやり方がわからないので教えてくれという学生で長蛇の列になったというのです。(ちなみに、これは早稲田大学の話です。)
この教授はもうすぐ還暦で、何十年も会計学を教えてきたベテランなのですが、このようなことは初めてだったそうです。もちろん、会計学ではコストを配分し、期間損益を配分するのが基本ですから、比例がわからないと授業にならないのはいうまでもありません。
そうなのです。この事例でわかるように、ゆとり教育の問題は、①の知識のレベルを十分にこなさないまま、②以上のレベルを生徒に求めてしまい、しかも全体の授業量を減らしたので、結果として、思考力がうまく育たなかったことにあるのです。』
圧倒的な知識量が頭の中にあってこそ、個性的なアイデアが浮かんだり、自分がやるべきことをやり遂げていけるだけの能力開発ができるのです。
2008年に入って、社会的には「知力ブーム」が巻き起こっています。いったん起こった波は、もとには戻ることがありません。新しい時代に入ってしまったと感じます。
これからの時代。たとえ大人であっても、学ばない人は本当についていけなくなる。学んでいる人のスピード感が、これまでの時代とまったく違います。「加速している」としか言いようがありません。
どうぞ賢い保護者の皆さまは、「自ら学ぶ姿」をこどもに見せながら、これからの子育てをしていかれることを強くお薦めします。
「こどもに学ばせたければ、まず自分がその10倍学べ」ということですね!
下記バナーへの皆さんのワンクリックで、教育界へのマインドマップ普及、小学生バレーボールの普及にお力添えをお願いします。


