
6年生の光村図書教材「平和のとりでを築く」という単元に入りました。
導入でマインドマップを活用しました。その効果がすごかった!
それを紹介します。
まず始めにこのように指示しました。
「いよいよこれから『平和のとりでを築く』という授業に入ります。そこでまずはじめに、このクラスが平和についてどう思っているかをはっきりさせておきたいと思います。今から5分間だけ、『平和』というセントラルイメージでマインドマップを描いて下さい。これは短い時間でたくさんの発想をしてもらうためのものだから、ていねいに描かなくていいです。思い浮かんだことをドンドン描いていきましょう。」
いつもながら、マインドマップ作業に入ると、ものすごい集中力です。子ども達のノートに次々と描かれていくマインドマップを見ていて、
(これはすごいなぁ、たった5分間でここまで考えを出せるようになったんだ。)
と心から感心しました。
描き終わったら次は、『クラスマインドマップ』を作る授業に入ります。
書記は担任の私。司会などいりません。子ども達がどんどん発言してくれます。それを書きとめていけば、ものすごい学習になるのです。
約20分間、次々と発表される意見を私が一生懸命に「大マインドマップ」にしていく。それを見ながら、子ども達は自分の意見を深めていく。そしてまた発言をする。このくり返しをしているだけで思考が深まるのです。
授業開始からたった25分間で写真のマインドマップが生まれました。
このマインドマップを「みんなから出てきたものをまとめて話してみるよ。」と、私が話してみた内容を紹介します。
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私たちのクラスで平和についての学習を始めるにあたって、平和に対してみんながどのような思いを持っているかについて話し合ってみました。
まず、戦争になると「物」がなくなってしまうことが考えられます。
着る物も粗末なものになり、平和ならあるべき食料もなくなってしまいます。それは人間だけではなく、動物にも影響するでしょう。また、住居もなくなってしまうこともあります。きれいな飲み水も必要です。つまり、人間にとって一番大切な「衣食住」という基本的人権がなくなってしまう危険があるのが戦争です。
戦争はしてはいけません。命を守ることが大事で、人を殺してはいけません。平気や軍事国家も必要ありません。ましてや地球上には少年兵までいますが、子ども達を戦争にかり出すようなことをしてはいけません。
差別問題も平和を乱す原因です。
人間は皆、平等に生きていく権利があります。お金もみんなが平等に持てるようにするべきですし、生活が差別されてはいけないと思います。みんなが平等に学校に行き、勉強できるようにしなくてはいけません。そのためには、みんなで助けあり、協力する必要があります。
いじめもなく、みんながやりたいことができる世の中。それが平和です。
平和とは人間だけでなく、自然に対しても必要なものです。
動物だって幸せに、そして自由に生きる権利があります。また自然を守るために「エコロジー」いついて考えなくてはなりません。空気はいつもきれいで、青い空でなくてはなりませんし、水も透明で美しくなくてはなりません。
人間の心にいつも優しさがあり、笑顔があふれているような状態を平和というと思います。平和な中で人間は、音楽を口ずさみ、自由に体を動かし、遊び、スポーツを楽しむことができます。優しい心から犯罪が生まれることなどありえません。
病気も平和と関係があります。
最近ニュースでよく見る「麻薬」は平和とは反対のものだと思います。また、医師不足の問題も解決するべきだと思えます。医療の発展が平和にも結びつくのではないでしょうか。
最後に、平和な社会を築くためには人間の「心」が大事です。
悪いことに対しては、『悪いものは悪い!!』と言い切っていくことが大事だと思います。
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どうですか?
これだけの内容が1時間目の授業から飛び出してくるのですよ!
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