ビジネス界では神田昌典さんや勝間和代さんを始めとする多くの方々の力でかなり普及したマインドマップも、教育界には「7つのルール」を意識しながら子どもたちに指導できる人が少なく、1年前には次のような状態でした。
私が初めて参加した内山雅人先生のマインドマップの基礎講座で、
「お手本となるような授業を見たいのですが、どこへ行ったら見ることができますか?」
と質問をすると、
「いえ、まだ教育界での実践はないので、是非とも井上先生が授業実践して下さい。そして先生方の研究組織を今作ろうとしていますので参加してください。」
と返答されました。
(ほぉ~、そうなんだ。誰もやっていないんだ。ならば自分が走れるだけ走ろう。)と腹を決めて挑戦してきたつもりです。
実は今日、その努力が報われたという思いにさせてくれる出来事が勤務校でありました。他の学年のS先生が、国語の授業でマインドマップを活用して見事な成果をあげてくれたのです!
しかもその授業は、私が初めてマインドマップを使って取り組んだ授業と同じ「わらぐつの中の神様」です。
指導をしたS先生が職員室ですごく嬉しそうに、子ども達の発想が広がったことをお話ししていたのを見て、私は感激しました。廊下の掲示板に子ども達が描いたマインドマップを掲示したと聞き、すぐに見に行きました。
それがこの写真です。(見にくくてすみません)


S先生の授業の工夫は、「わらぐつ」と「雪げた」のふたつをダブルセントラルイメージにして比較をさせたところです。そして、授業のねらいを達成させるためにメインブランチを「色・形」「ねだん」「作り」「どう思う」の4本にしぼり込んで考えさせたところにあります。
これによって子ども達は考えるべきテーマをしっかりつかむことができ、思考が整理されています。
1年前にやっていた私の「わらぐつの中の神様」指導は、模造紙を黒板にはり、子ども達が話した意見をマインドマップで大きく描き、子ども達はそれを自分なりのマップに写していきながら気づきが生まれたという方法でした。それに比べると、今回のS先生の授業はずっとレベルの高い学習ができています。
さすがベテランの先生です。授業力があるからこそマインドマップを活かせるわけです。
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