半分教師 第5話 「障害者スポーツ大会」
この「障害者スポーツ大会」という話題はなんと20年も前の話です。20年たった今日、その本人からメールをもらったのです。電動車イスの大会に出場していた子。メッセージにはこう書かれていました。
「私は去年までスポーツ大会に出ていた。去年8月で引退しました。メダルの数は27個でした。本当にありがとうございました。」
20年間で27個のメダル?! すごいではないですか!!!
スポーツ大会に出場させるなんて誰も考えなかった彼女の高校生時代に、私が「絶対に出られるし、メダルが取れるっ!」と言い切って出場させました。それをきっかけにして20年間も頑張ってくれました。
どんなスポーツでもやっぱり指導者が選手にリミッターをかけてはいけませんね。
この子の場合、もしも担任が「危険だから」「会場まで連れていくのは大変だから」「自分の指導力では勝てないから」「スポーツは遊びで良い」などの理屈をつけて試合に出さなかったら、この子の『27個のメダル』はあり得なかったですよね。
27個のメダルが、どれほど彼女の生きる希望や目標になっていたことでしょう。
それを思うと、本当に試合に出してあげて良かったと思います。
大会、試合に出してこそ、練習していることの意味が分かる。“何のために”練習をするのかが理解できる。試合は楽しいし、勉強になるし、生きる力になります。
それを教えられなくなったら私だったら指導する資格はない、指導者を引退すべきだと思っています。
オリンピックではないけれど、この車イスのメダリストちゃんに続くスポーツ選手を私はもっともっと育てたいと思っています。なぜならそういう選手を育てることこそ私が教師を目指した原点だからです。
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