刷り出し時の汚れ | 保存版印刷虎の穴

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●現在ニップで1ミリぐらい強めに決め、概ねバランスは取れていると感じますが、
朝一番でのインキ初期巻から色合わせ作業で、どうしても過剰気味になって
しまうことがあります。
朝の時点で過剰になってしまうのが怖くて、水セット値をギリギリまで下げていますが、
1枚出しで用紙両端が汚れてしまうことがほとんどです。
当然、水着けローラーの端部分もインキが絡んでしまうため、色合わせ作業の中で
余分な水を上げてしまっているのでは?と思ってしまいます。

皆さんは、朝一番での1枚出しのとき、汚れを出さない程度を目安にしていますか?
あと、ニップで絞り過ぎでしょうか?
よかったら意見をお願いします。


杜の都印刷工
投稿日:2012年10月13日(土)09時08分1秒


●ニップを効かせているのは水着とクロム(横振り)間です。
ここで絞り過ぎると目が出てしまうことがありますが、現在はないです。
クロムと調量間も若干強めにしています。

紙を通す前に版面にインキローラーを着け、汚れ具合を確認してますが、
そう言えば、版の両端が縦方向に汚れていることがあります。
この場合、低速で汚れている訳なので、セット値で水を増やすのではなく、
低速時の水の量を増やすのが良いでしょうか?
いずれの場合も水を増やすことになってしまい、なんかイヤだなあ…と思って
そのまま紙を通し色合わせをしてしまいます。


杜の都印刷工
投稿日:2012年10月13日(土)15時25分30秒


●スタート時、版が汚れるんですか?スタート時にインキ着けより先に水着けが先に当たりますよね。機械には、その調整が出来るようになっているので、まずはそこを調整することですね。使用している版や、インキにも差が生じます。水の汚れ、アルコールの有無、エッチ液の濃度にも影響されますので管理が重要ですね。私が今まで使用したエッチ液では、光陽科学さんのsoraiaシリーズが良かったです。メーカーさんが来て、使用している、版材、水を検査してベストなものを薦めてくれます。当然今の水の状態を教えてくれるので、自動でアルコール、エッチ液を供給していれば数値の誤差がわかります。ニップ圧は、自分の場合インキ着けと揺動ローラとは3ミリ、版には第一着けが3.5ミリ、第二着けが3ミリから3.5ミリ、第三着けが2.5から3ミリ、第四着けが2.5ミリ位に、水着けは版に対して4ミリ以上にしています。連続給水では水切りローラの水が切れだしてから時計で言う15分から20分にしています。版端に縦方向によごれるのは、ローラがヘタッテいるのでなければ、ホーキンローラのニップ圧を強くすればなくなると思います。



sarai
投稿日:2012年10月14日(日)02時15分56秒


●説明不足だったようです。
1枚出しで用紙両端が汚れてくる原因は水の下げ過ぎだと思います。
版の両端が汚れているのも同じ原因だと思います。
1枚出しで全く汚れず出てきてしまうと、水が上がり過ぎと思ってしまうので、
どうしても少な目にセットしてしまい、若干汚れる程度を目安にしています。

若干なりとも汚れる程度を目安にするのが間違ったやり方なのか、
それと、朝一番で大きく汚れて水着けの両端にインキが絡んでしまった場合に
インキと水のバランスを取ろうとすると過剰気味になってしまうことがあるのかなあと
思いました。


杜の都印刷工
投稿日:2012年10月14日(日)08時15分16秒


●印刷開始直後の版面の湿し水は、インキの中にかなり取り込まれています。
印刷中は、インキ着けローラとバイブレーションローラ表面のインキが適度に乳化している状態が理想的です。インキ着けローラから、版面にインキが連続的に供給されている時はこの状態が維持されるのですが、何らかの原因でフィーダーストップしたりするとインキ着けローラの乳化状態はユニット全体に行き渡ります。つまり、この瞬間にインキ着けローラ上のインキには安定した乳化状態より少ない水しか含んでおりません。従って、再度の印刷開始時には版面の湿し水をインキ中に取り込むことになります。

ダールグレンみたいな、水着けローラとインキ着けローラを共有している機構では、印刷開始直前にインキ着けローラ上のインキを予め乳化させておりました。
最近の湿し水機構では、版面からインキローラに湿し水を供給する形式を取っていますから、水着けローラを版面に下ろし、2~4回転。その後、インキ着けローラを下ろし2~3回転させてから紙を通す位のタイミングになるでしょうかねぇ
インキ着けローラのインキの乳化量に関しては、インキ銘柄、硬さ、色等が変われば変わってきますので、それぞれ最適な所を見つける必要があります

絵柄が多い場合は、渡しローラをオンにして、直接湿し水をインキ着けローラにも供給することも印刷を安定化させるのに有効ですよ

渡しローラの常時使用は、感心しませんなぁ


いんちきや
投稿日:2012年10月15日(月)16時15分35秒

●版面に駆動、操作側で温度差があります
直接測定した訳ではありませんが
操作側が生温かいです


モリチン
投稿日:2012年10月13日(土)10時46分15秒


●モリチンさん、操作側が温かいの?

オイル足りてる?印刷機の温度上昇ってギヤの摩擦によるものが大きいですよ。
一度、操作側のパネルを開けて、オイルが適切にギヤにかかっているかチェックした方が良いかも

水なし印刷やると、湿し水による冷却効果ってありませんから、モロに版面温度が上がっていきます。
最近の水なし印刷機には、バイブレーションローラ内に冷却水を通して、版面温度上昇を抑制する機構が装備されています。

いんちきや
投稿日:2012年10月15日(月)16時29分27秒