分娩室に移動中、助産師さんに、
「もう出ちゃいそうです」と言ったほど、
赤ちゃんがすぐそこまできている感覚がありました。
いよいよ分娩台にあがりました。
このとき、「あ、もう終盤なんだ、もう少しで赤ちゃんに会える」という、安堵の気持ちがすでに湧き上がってきており、個室で陣痛に耐えていたときより、痛みは遠のいていて、神聖な気持ちになっていました。
本格的に陣痛の痛みを感じるようになってから、3時間半が経とうとしていました。
疲れで朦朧(もうろう)としていたこともあり、助産師さんに「主人はいますか?」と聞くほど。「頭の上にいらっしゃいますよー!」と言われ、主人の方をちらっとみて、あともう少し頑張ろうと心に決めました。
「旦那さんにいろいろ見られるのがイヤだから、立会い出産はしたくない」という話を、よく聞きますが、実際のところは、頭上にいるため、お腹から上の、服を着ている部分しか見えていませんし、先生や助産師さんたちも、配慮して下さっていました。
そして、先生が分娩室に入ってきました。
先生が状況を確認後、
一言「少し切りますねー」と。
「あぁ、会陰切開したくなかったな」と一瞬思いましたが、この時はもう、「どうにでもしてくれー!」という気持ちでした。
麻酔がチクッとしましたが、切ってるときは全く痛みはなく、チョキチョキという音だけが鳴り響いてました。朦朧としながらも、怖い音だなと思いましたが、
私以上に、
主人が「簡単に切るって判断するなんて!」と少し怒りを感じたようでした。
(後で聞いたのですが)
そして、助産師さんに、「次の陣痛のタイミングでいきみましょう」と言われ、
「はい!」と頷きました。
「いきむってよくわからないけど、力を入れれば良いんだよな」と思い、
そして、陣痛の波が来ました!
もうはちきれるかもと思いながら、ありったけの力でいきみました。
「上手ー、そうそう、その感じだよー、髪の毛見えてるからねー!」
「はい、もう一度いきんでー!」
その瞬間、
ボッコン
助産師さんの手が中まで入ってる感じ、
ぶわぁーーん!!と、助産師さんが取り上げて下さり、
我が子が出てきました!!
安堵と感激で、すぐに号泣、頭上の主人をみて、「パパぁー!」と泣きました。(主人のことをもともとパパと呼んでいます)
先生や助産師さんに、泣きながら何度も「ありがとうございます」と言いました。
そして、赤ちゃんを抱っこ。
あったかい
かわいい
いとしい
その後、体重などを測りに助産師さんと主人が横の部屋に移動、主人が本当にうれしそうな顔で、赤ちゃんを抱っこしているのを見ながら、目を閉じました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140916/23/innerbeauty-advisor-kaai/6b/10/j/t02200165_0640048013069073122.jpg?caw=800)
(分娩室での写真)
私は、その間に縫合などの処置をしてもらっていました。
陣痛の痛みが強くなってから、3時間半、分娩室に移動してから15分のスピード出産でした。
MINMIさんの痛くない奇跡の出産法を実践し、
ママは大丈夫だよ!
上手だねー!その調子、右回りだよー!
ずっと待ってたよー!
こっちの世界は楽しいよー!と、
心の中で言い続け、
赤ちゃんと心をひとつにして出産しました。
痛いとか死ぬーとか、そういう言葉はなんとか言わずにすみました。
そして、何より助産師さんをはじめ、主人のサポートがあったからこそ出産できました。
赤ちゃんもがんばって生まれてきてくれました。
心から感謝の気持ちでいっぱいになり、しばらく涙が止まりませんでした。
私の出産レポートは以上になります。
これからご出産される方に、少しでも参考になりましたらうれしいです。
読んでいただき、ありがとうございました。