眠り・休息きっちりと
新聞記事より
大震災支援者のメンタルヘルス
眠り・休息きっちりと
精神科医 天笠崇さんに聞く
自らも被災しながらの支援活動が長期にわたり、自治体職員や教職員など現地の支援者たちは皆「疲弊状態」だと思います。
予防の視点はまだまだ弱い
最初の1カ月ぐらいは、気が張った状態で何とか対処できるものです。しかし今はそのエネルギーも使い切ってしまった状態です。長期のストレスが原因の「疲弊性うつ病」になっても不思議ではないといえます。
自分の役目が一区切りついたような時も危ないですね。気づいたらヘトヘトに疲れていてバタツと倒れてしまうような「荷降ろしうつ病」になることもあります。
ボランティアもかなりのダメージを受けます。支援に行った知人の精神科医はハイになった状態のことを「白黒だった映画がカラー映画になった」と表現していました。本来の「白黒映画」に戻るまで2週間ぐらいかかったと話していました。
阪神・淡路大震災の経験もあり、支援者のケアを含め早い段階からメンタルヘルスについての支援が入り、早期発見はできるようになりました。でも、予防の視点はまだまだ足りないと感じます。
支援者のメンタルヘルスを守るために大事なのは、きっちり睡眠を取ることです。眠れなければ睡眠薬を使ってでも、睡眠をとることは欠かせません。
休むことはもちろんです。休みにくさの背景には「何で自分は生き残ってしまったのか」というサバイバーの罪悪感や、使命感があります。終わりが見える場合は、多少睡眠時闇を削っても何とかなりますが、今回の大震災はそんなレベルではありません。「この先、長い道のりを乗り切るためにも、今ちゃんと休んでおこうよ」ということを仕事、あるいは業務命令として据えてほしい。
「がんばれ日本!」とさらに頑張りを求めるようなキャンペーンではなくて、「しつかり休め!教職員と自治体職員」と言ってほしい。
休みを保障するための人手の確保も大事です。
さらに避難先ごとに集団的に支え合う自治組織をつくることも、支援者自身の負担軽減につながります。
ボランティア参加する前に
引き続きさまざまなボランティアが求められており、若い人たちがたくさん参加しています。でもボランティアに行く前に、「自分は本当に支援に行って大丈夫だろうか?」と考えてみることを忘れないでください。
そして、あらゆる困難が待ち受けていることをきちんと知っておくだけでも、メンタルヘルス不仝を防ぐことにつながりよす。
災害や大事故などのい後の心理的支援マニュアルとして「サイコロジカル・ファーストエイド」があります。そこでは「半年から1年以内の生活上の大きな変化や喪失体験はないか」「長期の活動および身体的な疲列に耐える能力はあるか」など、支援活動の前の留意点があげられています。溺れている人を助けようと海に飛び込んだ自分が金づちだった…ということにもなりかねません。
自分が行けなければ、誰かに頼むことも支援の一つだと考えましょう。
大震災支援者のメンタルヘルス
眠り・休息きっちりと
精神科医 天笠崇さんに聞く
自らも被災しながらの支援活動が長期にわたり、自治体職員や教職員など現地の支援者たちは皆「疲弊状態」だと思います。
予防の視点はまだまだ弱い
最初の1カ月ぐらいは、気が張った状態で何とか対処できるものです。しかし今はそのエネルギーも使い切ってしまった状態です。長期のストレスが原因の「疲弊性うつ病」になっても不思議ではないといえます。
自分の役目が一区切りついたような時も危ないですね。気づいたらヘトヘトに疲れていてバタツと倒れてしまうような「荷降ろしうつ病」になることもあります。
ボランティアもかなりのダメージを受けます。支援に行った知人の精神科医はハイになった状態のことを「白黒だった映画がカラー映画になった」と表現していました。本来の「白黒映画」に戻るまで2週間ぐらいかかったと話していました。
阪神・淡路大震災の経験もあり、支援者のケアを含め早い段階からメンタルヘルスについての支援が入り、早期発見はできるようになりました。でも、予防の視点はまだまだ足りないと感じます。
支援者のメンタルヘルスを守るために大事なのは、きっちり睡眠を取ることです。眠れなければ睡眠薬を使ってでも、睡眠をとることは欠かせません。
休むことはもちろんです。休みにくさの背景には「何で自分は生き残ってしまったのか」というサバイバーの罪悪感や、使命感があります。終わりが見える場合は、多少睡眠時闇を削っても何とかなりますが、今回の大震災はそんなレベルではありません。「この先、長い道のりを乗り切るためにも、今ちゃんと休んでおこうよ」ということを仕事、あるいは業務命令として据えてほしい。
「がんばれ日本!」とさらに頑張りを求めるようなキャンペーンではなくて、「しつかり休め!教職員と自治体職員」と言ってほしい。
休みを保障するための人手の確保も大事です。
さらに避難先ごとに集団的に支え合う自治組織をつくることも、支援者自身の負担軽減につながります。
ボランティア参加する前に
引き続きさまざまなボランティアが求められており、若い人たちがたくさん参加しています。でもボランティアに行く前に、「自分は本当に支援に行って大丈夫だろうか?」と考えてみることを忘れないでください。
そして、あらゆる困難が待ち受けていることをきちんと知っておくだけでも、メンタルヘルス不仝を防ぐことにつながりよす。
災害や大事故などのい後の心理的支援マニュアルとして「サイコロジカル・ファーストエイド」があります。そこでは「半年から1年以内の生活上の大きな変化や喪失体験はないか」「長期の活動および身体的な疲列に耐える能力はあるか」など、支援活動の前の留意点があげられています。溺れている人を助けようと海に飛び込んだ自分が金づちだった…ということにもなりかねません。
自分が行けなければ、誰かに頼むことも支援の一つだと考えましょう。