僕はいつからか世の中でいちばん憎くいはずの相手を許していた。
相手は実父。
僕の人生の破壊主の張本人。
僕は中学低学年で実父の子供を身ごもってトイレで産み落とした過去があります。
悍ましく恐ろしいあの記憶はなかなか消え失せることはないし、景色よりも当時は自分が成長していくと同時に憎悪が積もりに積もって僕の人生の中心が実父への復讐へ変わっていきました。
僕は恐ろしくも殺意をいつも抱いて長いこと生きていました。
許せなかったから。自分の人生を滅茶苦茶にしたことを許せなかった。
そんな僕の怒りは約8年くらい前からだんだん薄れて今は完全に消えています。手放してしまいました。
琉夏の存在が僕の心を揺さぶり始めたのが始まりです。そしてたまにブログに登場する同時通訳をする女性との出会いが更に劇的に人生を変え始めました。
初めては琉夏が僕の心へアプローチを仕掛け、同時通訳の彼女が僕に世界NO1のライフ・コーチとして有名なアンソニー・ロビンズの技術と知識を伝えました。僕の感情を内面からのコントロール仕方を学びながら心のブロックを少しずつ外し始めました。
僕は自分の心と向き合いました。
途轍もなく醜い自分が出てきてそれは大きな試練の時間でした。試練がさらなる成長のチャンスだったのです。
しんどいことは目を逸らしたくなるし逃げたくなります。
けれど時に人は試練に立ち向かわなくてはならない時があります。人生の分岐点になるような試練をさらなる成長のチャンスにするかどうかはあなた次第です。
僕を大きく変えたのは自分の思考と信念の書き換えが成功したことです。
僕のそれまでは復讐を中心に生きていたので海で撮影をしていても何もしていても「奴を許さない!見ていろ!」その怒りが消える日は一日もなかったのです。
僕の自尊心は激しくて暴力的で最悪最低で言葉にも自分にも自信などあるはずがない。これが琉夏と出会うまでの僕でした。
そんな僕が自分の夢に向けて脳内の書き換えて成功へ向けて行動を起こす暮らしが訪れるとは想像をしたことがありませんでした。
僕の人生には限界があると思っていた思いはいつの間にか消えて憎しみまできえていきました。
今の僕は実父を「可哀想な人」と憐れむ心で許しています。無理やりではなく自分の内面を覗いたとき許している自分が存在しました。
憎しみで生きるのは疲れます。
楽しくありません。
心から腹を抱えて笑うということも当時はあまり記憶にありませんしあの感情に牛耳られる生き方は二度と御免の経験です。
許す自分が現れたあとには、背負っていた重かったすべてから解放されました。足かせも消えていました。
憎しみが相当なストレスと疲労になることは手放すまでわかりません。味わったことがないからわからないのです。
あなたがもし誰かを心から許したいなら無理はしないでくださいね。
許すという領域の感情はハードル高くて、そこに辿り着くまでは自分の内面と向き合うことから始まります。
自分の汚い感情も悲しい感情も悔しさも苛立ちも剥き出しになります。あなたの腹の底から湧き出てきます。
それでも乗り切れるのかどうかはその先の未来へ希望を持つこと、明るい自分をイメージすることです。大きな壁を打破しやすくなります。
人はすぐに1年とかでやり遂げたいと思うものですが長い期間で3年とか5年とかで目標を定めると可能になることも多くなります。
僕もいつも短期で何とかしようとしていました。
けれど…
短期間ではなかなか夢は実現しません。焦る気持ちを抑えて長い目で未来を計画することはとても大事です。
うまかった〜!