映画「天空の城ラピュタ」をご存知の方は多いですよね。
映画のラストシーンで、大木が宙へ上っていく部分は、記憶から思い起こせますか?
この大木を観てあのシーンが作られた?そんな噂で日本人観光客が訪れています。
私はこの大木が始まりでした。
カメラを向ける練習です。
「ダイビングのガイドだけでは食えない」
「特に日本人だから異国の地で、異国の人に屈しないために、カメラを持ちなさい。撮りなさい」
オーストラリア在住のオーストラリア人の両親は私が自分の力で生きるための技術を習得させるためにあちこちの場所へ連れ出しました。
「自然界を撮りなさい!」
「自分の感性を自然界から鍛えてもらって
自然界から大きな翼を広げて翔ぶのよ!」
オーストラリア大陸の雄大な大自然を撮影するためにオーストラリア大陸を車でいっしょに三人でラウンドした季節がありました。
私はしばらくしてこんなコラムを書いたことがありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜一部抜粋です。
気づけばもう30年…
彼女の初めては16歳の時に5歳になったばかりの我が子の手を繋ぎ逃避行の旅だった。
右も左も解らぬままで、これから娘とどうやって食べて行こうと不安な未来しか描けない彼女がいた。
彼女は顔をうな垂れたままで、長い金髪の髪で隠れてしまった顔の表情はほとんど見えなかった。
娘へ母の気持ちは伝染しているに違いない。
娘が大好きなアイスを口に運ぼうとしない。スプーンをぎゅっと握ったまんまで、甘いチョコレートが溶けて二人で長い時間と沈む太陽をみていたのだから。
そんな二人を後ろの席の横の席からずっとずっと見ていた男がゆっくりこちらの二人に近づいてきた。そして彼女の娘へ新しい同じアイスクリームをオーダーした。
「大丈夫。おじさんが食べるから」
これが2人の馴れ初めだった。
彼女は、ずっとずっと昔から彼を知っているような安堵感を覚えた。そして彼女は深い溜息をついた。
深い溜息は彼の瞳の奥から流れてくる故郷のような温かい愛が彼女自身を自由にしてくれた瞬間だったからだ。
それから数日して彼女と男は夫婦になった。
映画のような話しだけどホントの家族の話し。
彼らの愛の深さは、計り知れないほどに深い。
気づけばあるんです。
途轍もない深い愛があなたの近くにも。