さよならも言わないままで | 引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

好きなことだけに囲まれた暮らしをして14回死の淵から生還して健やに生きる秘訣や韓流ライフを紹介中。本業は韓国エンターテイメンツコンテンツ会社の代表&CEO。また人生のアドバイザーとして年間万人単位の相談案件を解決中。異端児インコとの漫画原作KAI&LUKA制作中!

琉夏が亡くなってからもうすぐ2年になります。

 

 

 

 

わたしにとってはもう2年です。

 

 

 

彼が亡くなったのは、2019年6月21日金曜日の午前11:53でした。

 

 

 

 

享年9歳の人間で言えばアラフォー男子でした。

 

 

 

 

 

 

 

彼は病気を生前に一度もしたことがありませんでした。下痢も風邪引きもなんにもなく元気に生きました。

 

 

 

 

唯一は、飼い主と同じく怪我をときどきしました。

 

 

 

 

 

だから琉夏の死は突然になんの前触れもなく訪れました。

 

 

 

 

 

 

ふたりで食べすぎたことが要因でした。

彼の死因は急性心筋梗塞でした。

 

 

 

 

 

 

 

飼い主の人生はとても壮絶です。けれどふたりで海の見える街から都会に引っ越してからは、壮絶な時が幕を閉じました。

 

 

 

 

 

高級な住宅街の片隅のお洒落なマンションで好きなことしかしない暮らしが始まりました。

 

 

 

 

 

好きなだけ働いて

好きだけ食べて

好きなだけ眠って

好きなだけ遊ぶ

 

 

 

 

これまでの得難い幸せの暮らしでした。

楽園にいるような生活の中でした。

 

 

 

 

 

 

わたしは闘病生活ときに禁止だった食材や都会のど真ん中だから食べられるスイーツや西洋料理など食べまくりました。

 

 

 

 

 

琉夏は、飼い主の真似をしました。

食べることだけではありません。

すべて飼い主の真似をしました。

 

 

 

 

 

飼い主が食べるときは彼もいつまでもムシャムシャ食べまくりました。

 

 

 

 

 

飼い主と映画をみたり音楽をきいたり本を読んだりなんでも聴き入る、見入っているのが彼でした。

 

 

 

 

 

 

まるで人間どうし恋人どうし、仲の良い家族でした。

 

 

 

 

 

お陰でふたりで太りました。

ある人がわたしの姿をみてその年の春先にこう言いました。

 

 

 

 

 

「顔が丸くなった」

 

 

 

 

 

その通りでした。

海の見える街の小田原から引っ越した都会暮らしの中で8キロ近くもわずか2年で太っていました。

 

 

 

 


彼の身体も背中から掴んでひょいと持ち上げると

まるで塊がひとつまんまるの重さをしていました。

 

 

 

 

 

 

彼は病気などまったくなく、突然に高く飛んだ瞬間に身体の重さが心臓部へ負担をかけて亡くなりました。

 

 

 

 

 

 

だからわたしにとっても彼にとっても、突然の別れでした。

 

 

 

 

 

発作が起きてわずか20分も満たない時間は彼を冷たい冷たい別物の変わり果てた姿へ変えました。

 

 

 

 

 

そしてわたしの生活もひとつの終わりを迎えました。

 

 

 

 

琉夏が一緒だったからわたしは少年で生きることができました。

 

 

 

 

けれど彼が亡くなったあとは少年では生きる事ができなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

ジャケットを着て仕事をこれまでもしたけれど、本物の大人になって生きなければならない時間が始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

14回目の死の淵から生還をした夏で、彼が居なくなった夏の七年目は、少年の時間から時計の針がくるりと大人への階段をしっかり登るステージへ移行するように修行がスタートしました。

 

 

 

 

 

 

言いかえれば引き寄せの扉の開く寸前の好転反応の強く働いた時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

わたしは琉夏と一緒に暮らす前までは、海での生活や山や僻地などの生活が大半で動物たちと触れ合うことが多くて、人間との生活はあまり好きではなかったからです。

 

 

 

 

 

しかし人間として生きたのだから人間を避けては生きられません。琉夏が亡くなったあとに訪れたのは、人間としての人生を大切することでした。

 

 

 

 

 

琉夏が居なくなってからの半年の長さは、痛みと暗闇の中を駆け足で走るような季節で、汗を拭うことも忘れて気がついたら2021年の初夏の季節に移り変わりをしています。

 

 

 

 

 

 

今も、ふとした瞬間に琉夏の声が聞きたくなります。

 

 

 

 

 

心の隙間に彼の消えた寂しさで胸が締め付けられて息をするとズキズキする胸の奥があります。

 

 

 

 

 

涙がぽろぽろ流れてしまったりすることはなくなったけれど、時折あります。

 

 

 

 

無性に会いたいと思う気持ち。

無性に話したいと思う気持ち。

 

 

 

 

 

琉夏の強烈に大きな翼で守られて、愛を注いでもらって生きた尊い9年は愛し合った9年でした。

そして異端児なインコから育ててもらった時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

うつむいたまんた、靴紐をほどいたまんまじゃなくて笑うこと。笑顔で生きることが彼の愛への恩返しだと思うのです。

 

 

 

 

 

 

だって彼はわたしの心に生きています。

ぴったり重なり合って生きています。

ずっとこれからも…。