一目惚れして恋をしてしまいました。
琉夏の亡くなったあとに何度かインコの雛たちとの出逢いはありました。
けれどこれまでの出会いとはまるで違う運命のようでした。
わたしの胸を鷲掴みにしたオカメ雛でした。
五月上旬に生まれたそうです。
この子のアピール鳴きはわたしのハートへ矢が刺さったようにペットショップを後にしてからも
感覚が消えませんでした。
甘噛みをしてくれた指に残る嘴の感触。
頬をすりすりしたときの甘え声。
たまらなく恋をしました。
亡くしたあとにやってくる愛する物を失ったあとの傷みを想像すると、どんなに迎えたい気持ちがあって踏み込むことが怖くて勇気も決断も要ります。
しかし今日は失ってしまう怖さより暮らしたい気持ちが勝っていました。
琉夏の一周忌が明けて数日目の出逢いでした。