ある性的ニオイフェチのフィールドワーク物語


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Ficter 16  やはり、女の子は、存在で男を感化する生き物のようだ   ──ちえり──②

2月5日
 去年末に会えなかった時から一月以上が経っている。
 20:30に電話した。ちえりが出た。
 明日空いているかどうかを聞いたら、一応空いているという。
 ちえりが、僕の名前を聞いてきた。
 僕が答えると、一瞬の間があった。去年末のことを思い出したようだ。どうやら、あの時も、僕の遅刻とは関係なく、ちえりの方がバックレていたと見た。
 一応、明日14:00駅北口(何度目だ?)ということで約束した。

 

2月6日
 13時15分頃に、ちえりの方から電話が入った。財布を忘れたから取りに帰るので少し遅れるという。わざわざそんな連絡を入れてきたのだ。少なくとも今日は、無言のバックレはないと思っていいだろう。いよいよ会える。
 僕は、「じゃあ、2時半にしようか。」と言って、30分、時間をずらした。これは、僕にとって好都合だった。昼飯を取る時間が欲しかったからだ。
 携帯でちえりの声を聞いていた時、僕は勃起していた。今も勃起している。この欲情のわくわく感は、飢えた十代の頃と変わっていない。
 いいことだ。

 

 14:30。待合せ場所には何人もの人が立っている。見回してみると、ちえりらしい白いコートを着た女が(さっきの電話であらかじめ今日の服の色を聞いていた)、公衆電話ボックスの中にいた。 
 見ると山田花子を思わせるブスだった。外に出てきたので、試しに携帯に電話してみた。その同じタイミングで、その女が電話を鞄から出した。間違いない。僕は、女に近づいていって「ちえりさんですか?」と聞いた。
 女は、無視して立ち去った。友達連れだった。
 もう1回電話した。電源が切られていた。
 友達といっしょに来るなんてどういうことだ? からかっているのだろうか。
 何とあっけない終了。
 とりあえずあのブスとしなくてよくなったことは幸いだったが、しかし僕は、あのブスに一目で拒否されたのだ。
 この事実は、僕に大きく自信を失わせるのに十分すぎる心の痛手だ。
 僕は意気消沈の心持ちで地下鉄に乗った。今日は、家に帰るのみだ。
 と、ここまで書いたところで、電話が入った。ちえりだった。
 さっきの女の子は、単なる人違いだったのか。
 いずれにしろ、ちえり本人は来ていたのだ。
 僕は、電車を降りて引き返すことにした。ちえりには、僕が着くのは「3時くらいになる」と言った。
 時刻は、既に14:55だった。

 

 江藤にこの子を紹介されたのが去年の9月。それから2回の待ちぼうけを経て、とにかく、ようやく会えた。
 ちえりは、やや日本人離れした顔つきをしていた。目鼻立ちが整っているが、白人系ではない。やや南方系だ。昔いたバラエティ系の若手女性コンビのユリマリのマリの方に似ている。それは、よく言われると、彼女は言った。

 

 シャワーを浴びずに、服を着たままで、というリクエストは、すんなり受け入れられた。
 脇舐めは、ちえりがくすぐったがったので、できなかった。これは仕方がない。心理的な問題ではなく、体が無邪気に反応するのだから。
 あそこは、おしっこの拭き残しの匂いだけだった。つまり、あのおまんこ臭というのがなかった。みかの時といっしょだ(Ficter 14 参照)。
 子供っぽい柄のパンティーに、昔の素朴な中学生のような白い靴下。まだ18歳だし、この子のキャラによく合っている。ロリコン系は好きだが、この子は、いわゆる美少女系とか清楚系ではない。只普通にかわいい実写のロリコン少女といった感じだ。
 挿入したまま足の匂いを嗅いで、足指を舐めた。少しだけ足の汗の匂いがした。これに興奮して、さらに気持ちが高まる。足舐めは、正常位で入れた状態でするのが無難だ。女の子は、あそこの刺激の方に気が行っているので、敢えて拒否しようとは思わないだろうからだ。まぁ、拒否する子は拒否するが(Ficter 14 参照)。ちえりにしても、僕が足舐めした時、心の中では戸惑ったかもしれないが、少なくとも表面上、そんなそぶりは見せなかった。

 

 セックスの前も後も、よく話がはずんだ。
 ちえりは自分のことを、昔から醒めている女の子だったと言ったが、それでも、僕から見れば、やはり一回り以上も年下。その言葉遣いやしぐさが、僕には只かわいく映るだけだった。
 とにかく、いいセックスだった。彼女が、僕の趣味を無頓着に受け入れてくれたので、相手のリアクションによるこちらの戸惑いや葛藤もなく、トータルに楽しめた。
 ベッドで、僕は仰向けに寝、ちえりを僕の体の上に、こちら向きにして乗せた。ちえりは僕の顔を近くで見るなり、「純粋な日本人? 外人が入ってるの? ハーフ?」と聞いてきた。
 「え。」
 「ほりが深いから。」
 まじめにそう言われたのは久しぶりだ。
 僕は、「あ、いや、ハーフじゃなくてクウォーター。おじいさんが、ユダヤ系のスイス人。……うそ。」と言った。
 「あー、マジで騙された~。」と、ちえりは言った。
 彼女は、一瞬にしろ、僕の言葉を信じたようだ。

 

 今日は、大きく自信を失う日になりかけたが、結果的に、そんなちえりとのやり取りで、逆に少なからずの自信がつけられた日となった。
 今日のことも含め、このところ、僕は総じて、思い込みで結論づけ過ぎていたのかもしれない。
 僕の人生の流れ。決して──、決して捨てたもんじゃないな。

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