南関東川地塾12-2 怪しい南風 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ 時々 くもり


今日の天気図。気温減率。そして、実際の雲の動き。

どれをとっても、厳戒態勢をしく要素は無かった。

むしろ、良いコンディションになるデータが多かった。

唯一、南風が強くなる予報が気掛かりではあったが・・・。


エリアに着くと、予想以上に雲が多く、

当初、想定していた練習メニューは変更したほうが賢明だと

感じたが、テイクオフへ慌てて上がるような気はしなかった。


ショップでダラダラしていても仕方が無いので、

通常通りにエリアへ移動し、慌てず騒がず山へあがった。



徐々にコンディションが好転してきたので、

飛ぶように促したが、直に飛んでいるグライダーが

不穏な動きを示すようになった。


観た感じでは、風が強いようには思えないが、

グライダーの動きからは、明らかに怪しい南風だ。


朝霧は、北風が入ると荒れると言うのが相場だが、

どうやら今日は特別な日で、南風で荒れている。

こんな事は珍しい。


一年を通じて、一番事故の多いシーズンは、春である。

長く飛び続けるには、勇気ある撤退も必要だ。

早めに下山を決断し、ショップに帰って講義をした。