<KS->学校->センター> のち
夜行バスで寝不足な頭をもたげて、
駅から自宅のある西へ向かって歩いていると、
道のあちらこちらで人が立ち止まって、
東の空を見上げている。
マンションの敷地に入ると、その数は倍増した。
建物を見上げると、廊下のあちらこちらで、
同様の行為を見る事ができる。
そうだ、今日の7:30。
それは、ショウのお迎えが来る時間ではなく、
『 金環日食 』 が起こる時間。
川地も、雲の隙間から顔を出した
『 金環日食 』 の写真を、おさえとして撮った。
前回の日食の時もそうだったが、
何故だか、世間が騒ぐ程、心躍らない
科学的に現象が解明されているからだろうか。
通常なら、7:30はショウのお迎えが来る時間。
駐車場で待っていると、ショウが現れた。
翔は、パパの姿を見つけると、 (*^ー^)ノ ヽ(*'0'* )ツ
「 どうして?ここにいるの? 」 といった顔をした。
相変わらず、分りやすい表情だ。
ショウは、KSのスタッフに連れられていった。
朝食を与えて頂いてから登校する。
(パパの帰宅が遅くなった時の為に、頼んでおいた)
ショウは世間の騒ぎとは無縁の平穏な時を過ごしたようだ。
朝早く起きて、出かけたにも拘らず元気に帰宅し、
モリモリ食べて、寝た。