金環日食 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<KS->学校->センター> くもり のち 晴れ


夜行バスで寝不足な頭をもたげて、

駅から自宅のある西へ向かって歩いていると、

道のあちらこちらで人が立ち止まって、

東の空を見上げている。


マンションの敷地に入ると、その数は倍増した。

建物を見上げると、廊下のあちらこちらで、

同様の行為を見る事ができる。


そうだ、今日の7:30。

それは、ショウのお迎えが来る時間ではなく、

『 金環日食 』 が起こる時間。



川地も、雲の隙間から顔を出した

『 金環日食 』 の写真を、おさえとして撮った。


前回の日食の時もそうだったが、

何故だか、世間が騒ぐ程、心躍らないはてなマーク

科学的に現象が解明されているからだろうか。



通常なら、7:30はショウのお迎えが来る時間。

駐車場で待っていると、ショウが現れた。


翔は、パパの姿を見つけると、 (*^ー^)ノ ヽ(*'0'* )ツ

「 どうして?ここにいるの? 」 といった顔をした。

相変わらず、分りやすい表情だ。


ショウは、KSのスタッフに連れられていった。

朝食を与えて頂いてから登校する。

(パパの帰宅が遅くなった時の為に、頼んでおいた)



ショウは世間の騒ぎとは無縁の平穏な時を過ごしたようだ。

朝早く起きて、出かけたにも拘らず元気に帰宅し、

モリモリ食べて、寝た。