<お仕事>
待ちに待ったXCのコンディションがやってきた。
天気は快晴、気温減率はまずまず。
が、しかし、
前回とXCキャンプ同様に、風向きがよくない。
ただ、今日の状況は、シンプルだ。
今日は、東風は入らない。西のち南風。
西テイクオフで飛び出せない方、出たくない方は、
メインテイクオフの南テイクオフから出るしかない。
(ただ、確立は低いし、上がり難い)
塾生は、二手に分かれた。
既に隣りのエリアの機体は既に高く上がっていて、
テイクオフには良い風が入っている、
川地は迷わず西テイクオフ。
西テイクオフは、ハンググライダーが優先な上に、
今日は、X-Tsukubaを開催しているので、
選手が来れば、テイクオフを譲らなければならない。
今日は、 『 空中でのスタートが肝 』
コンディションが良くなる事を、離陸場で待っていたら、
出たい時にテイクオフができない。
そして、ハングも、選手も出切った後には、
ブッ飛びのみが待っている。
そう、今日XCに行きたいのであれば、
一般のパイロットならば、早目に出て、
空中で待機するしかチャンスは無いのである。
“ はずれ ” と分っているくじを引くつもりはない。
川地はさっさとテイクオフした。
空中で待つこと、1時間弱。
ビッグサーマルが発生して、1700mまで吹き上げられた。
パラもハングも続々とXCに出発する。
テイクオフをためらっていた塾生は、未だに動かず、
いつ出るのか分らず・・・。
(おそらく、爽やかに飛んで降りるのを待つばかり。)
チョッと早いような気もするが、
先行した機体も上がっているし、
飛んでいる塾生をこれ以上待たせるのも酷である。
塾生を連れて、XCに出る事にした。
しかし、これが失敗。高峰山で爽やかに降りた。
今日は、800mよりも下がると、風が強く、
サーマルが散っていて、なかなか上げ返せないのだ。
本当のピークはこの後、40分後にやってきた。
随分後から出発したX-Tsukubaの選手たちは、
ビッグウェーブに乗り、高々と高峰を越えていった。
更にトップは、白河ゴール近くまで飛んだようだ。
その様な中、遅れて出発した塾生の一人が、
X-Tsukubaの選手を追いかけ、80km近く飛んで、
自己記録を更新した事は見事だった。
P.S.
全員の無事を確認し、回収を終えて、
帰途に着いた時に、突然、激しい頭痛に襲われた。
あまりの痛みに、食事も取らず後部座席に横になった。
どうやら、ロングフライトに備えて、水分補給を控えた上に、
低体温症を発症して、血液の循環が悪くなったのが、
原因のようだ。(あくまで推測)