我が家の防波堤 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<自宅待機> 晴れ

ダウンしてしまったワイフと引き換えに、

すっかり元気になったショウが帰ってきた。


パパは忙しくて、手が離せないし、

ママは完全にダウンしているので、

我が家は、無政府状態。



ショウは、アッチやコッチに行って、やりたい放題!!

特にビデオへは、必要に以上にアタックを繰り返す。

突破されないように、鉄壁の防波堤を作った。


簡単に乗り越えられないと分かると、

今度は泣き騒ぎ作戦に変更!!

家中にショウの叫び声が木魂した。


遊んでやれば、それはそれで落ち着くのだが、

塾関連,地震関係,インフルエンザ,そして家事と、

もはや私の処理能力を遥かに超えている。


ここで、もし私がインフルエンザに掛かったら、

川地家は壊滅だ・・・。

誰か助けて~!!  ヽ(;´Д`)ノ SOS



ところで、テレビを見ていて思ったのだが、

我が家が震災に遭ったら、

ショウが最大で最初に危ういと再認識した。


まずは、電気!?

ショウの食べ物は、殆どが、ママの手作りで、

冷凍庫にストックされているが、

冷蔵庫が止まれば、全て腐ってしまう。


日常生活であれば食べれるものを選択できるので、

外食でもコンビにでも問題ないが、

選択できない状況になった時に、我々と違い、

翔は我慢して食べるという事ができないのだ。



そして、更にショウは薬で生かされている様なもの。

薬がなくなれば、原子炉の冷却水が無くなったも同然。

いつ暴走してもおかしくない。


非常時のためにストックはしているが、

何週間もあるわけではない。

しかも、調合が微妙で、僅かな量(耳かき一杯)でも

間違えると、副作用が出てしまうらしい。



そして、ガソリン。

翔は肢体不自由なので、移動に車は不可欠だ。


テレビでも報道されているように、

津波が来たら、ショウは逃げれないし、

仮に助かったとしても、燃料が無いから非難できない

という状況に陥ってもおかしくはない。



テレビに映し出される状況を、

自分の身に照らし合わせた時に、

背筋がぞっとする今日この頃である。