<お仕事>
冬型気圧配置となった今日は、正に丹沢デー。
川地は塾生に拾ってもらって、何とかエリアへ。
塾生の集合も早く、朝からやる気が全開モード。
今日は、タンデム川地塾も兼ねている。
タンデム機で飛ぶことで、現場で、リアルな環境で
フライトコースや状況判断、ルート選択を教えるのだ。
12時頃に南風が強くなる事が予想されたので、
早い時間なら松田山方面へ行けると考えて、
ルートを組んだ。
実際には、二ノ塔,三ノ塔周辺のサーマルが弱く、
高く上がれなかったので、移動ができず、
やっと移動ができた頃には、南風が強まってしまった。
結果、松田へ行く途中でランディング(着陸)。
松田山のアウト&リターンはできなかった。
距離はとても近いが、XCといっても過言ではなく、
実はハードルがとても高いのだ。
教えるという事は、成功例だけでなく、
失敗例を見せる事も重要な事である。
そういう意味で、先週末に開催された、
丹沢,松田の合同セミナーの中で、
緊急ランディング巡りをした事は、とても良い事であり、
もっと沢山の人が参加すべきだと思う。
さて、今日は丹沢でアクシデントが連続した。
まず、ランディングで一件。
本人の弁を超短くいうと、 「 風が悪かった 」 になるが、
私から言えば 「 悪い風が見えていない 」 となる。
本人が、このことに気付き、自覚しないと、
また形を変えて繰り返してしまうだろう。
実は、この方に限った事ではなく、
同様な類のパイロットは、意外に沢山居る。
そこは、地雷が埋まっているだろうという所を
平気で横切るのだ。そして、事件が起きる。
そして、もう一件が山で発生した。
(こちらは、もっと深刻な事態になった)
アクシデントの詳細は割愛するが、
場所や経緯は違えど、原因は同じで、
「 地雷(悪い風)が見えていなかった 」 と言える。
今から20年近く前、川地が始めて丹沢に来た時は、
諸先輩方の飛びを見よう見真似で飛んでいたが、
その時は、私も風が見えていなかった。
しかし、レベルも上がった現在、
事故の起きた現場の悪い風が見える。
だからハッキリ言おう、ハイリスク・ローリターンだと。
昔の様に、標高で2000m以上まで
上がる事が当たり前だった時代とは違い、
最近では、温暖化の影響か?
1500mそこそこしか上がらないような時代に、
突っ込む事は、ハイリスク以外の何物でもない。
過去にそうして、アクシデントが起こっている以上、
また、会員が安易にその選択をする以上、
エリアルールとして設けても構わないと思う。
西方面へ行くには、他にもルートがある
地雷が沢山埋まっているルートをわざわざ選ばなくても。
今回も、歴史は繰り返されてしまったが、
今度こそ、この事を機に、丹沢エリアが
より良い方向へ向かうことを願いたい。