絶壁を克服せよ! | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ツアー2日目 フランス> くもり 時々 晴れ

初日のエリアは、山も低く、

山が木々に覆われているので、

日本と似ていてプレッシャーが少ない。

慣らしフライトには、最適だった。



今日は少しレベルを上げる。

行先は、サモエンヌ(Samoens) という町のエリア。


山の高低差は1000m!

日本のエリアの中でも大きい方である。

ただし、こちらではやや低いぐらい。


ランディング(着陸)場はサッカー場8面分ぐらい!?

グライダーを畳む所だけでも、1面分ぐらいある!!

テイクオフ(離陸)場はランディング場を挟んで二つ。

北向きと南向き。だから、飛べる確立が高い。


この条件を聞けば、普通のインストラクターなら

スクール生を連れて行っても大丈夫だと思うはずだ。

実際に、周辺各地のスクールが集まるので、

同時に20機以上広げられるテイクオフは賑やかだ。



我々は11時にはテイクオフを始めたが、

スクールは9時頃から既に飛んでいるようだ。

更に、終わりは21時頃まで飛んでいられる。


1時間程飛んだお客様は、少し渋くなった事もあり、

降りてしまったが、丁度、12時だったので、

ランディングの脇のカフェで昼食を取った。


川地は暇だったので、そのままトップランして、

お客様が上がってくるのを待った。

タンデム奥様は2本目から飛ぶ事になっていたので、

お話相手になってあげた。

家の猫が気になっているようだった。



14時前頃に、ようやくお客様が登ってきた。

実はこの間、かなりコンディションがよくて、

スクール生でも楽勝でトップアウトしていたのだった。


さあ、二本目。今日のミッション!

それは、 『 絶壁を克服せよ! 』

このエリアの本当に素晴らしい所は、

レベルに応じた山が用意されているところだ。


谷を渡った対岸側には、

落差約1000mの断崖絶壁が用意されている。

日本と違い、ヨーロッパでは絶壁が有るのが普通だ。

だから、慣らしておく必要がある。


ここの絶壁は、そのトレーニングに持ってこいなのだ。


怖いと言って、そそくさと離れて行ってしまうお客様、

注意したにも拘らず、奥まで行ってしまうお客様。

絶壁頂上付近の雲に入ってしまうお客様。


う~、頭が痛い・・・。  (-"-;A

それでも、アクシデント無く、ミッション終了。


一人だけ高く上がったAさんを連れて、

モリジヌに帰ろうと思ったが、

私が、絶壁の隣の渋々山で上げ返せず、失敗。

皆さんが待つ、サモエンヌに降ろしました。


(この山はほんの数十m低いだけで、

 上がらない事があるので嫌いなのです。(ーー;) )



これで、今日は終了と思うでしょう。

でも、まだまだです。この後モリジヌに帰ってから、

おさらい&癒しフライト! 19時~21時までしました。


勿論、飛べましたよ!

2000mぐらいまで、上がっていたんじゃないかな?

テイクオフで、若干アクシデントがありましたが、

今日も無事終了しました。