<お仕事>
昨晩はしっかり雨が降っていたようだ。
この様な状態で、通常、次の日の足尾は西風になる。
しかし、今日は違った。
天気予報では、早朝こそ北西が残るものの、
日中は南東風が入り、しかも雲底は1200m以上あるという?
確かに、見ていてはっきり分かる程、
コンディションは急速に好転しているようだ。
テイクオフ(離陸)場でブリーフィング(打ち合わせ)をする事にして、
順次、送迎バスに乗るように指示した。
普通の川地塾とは違い、XCキャンプは、
トップアウトする事を教えるコースではない。
それが出来る事を前提として、
その先のステップを教えるコースである。
参加者は20人以上、その半数がXCに出ることが出来た。
最高は、Oさんの53kmだった。
XC経験も浅いことを考慮すれば、あっぱれである。
勿論、本人の自己ベストだ!!
一方、残念ながら、半数はメインランディングだった。
では、フライト技術が劣っていたのかというと、そうではない。
メンタル的に集中力が足りなかったのだ。
XCはレースとは違い、自然のリズムを感じる事が
最も重要なポイントとなる。
それに、耳を傾けなければ、
ただの自分よがりなフライトになってしまうだろう。
技術的な事、知識的な事は、今も昔もたいして変わってはない。
ただ、大きく違うのは、現代が書物やインターネットによって
容易に豊富な情報を手に入れる事ができる。
とても恵まれた環境だといることだ。
だから、残された変わるべきものとは、人の心なのである。
それさえ変われば、XCなど容易い事である。
そこの所を明日以降の塾で伝えることができたらと思っている。