川地塾XCキャンプ 東日本 1日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ

昨晩はしっかり雨が降っていたようだ。

この様な状態で、通常、次の日の足尾は西風になる。

しかし、今日は違った。


天気予報では、早朝こそ北西が残るものの、

日中は南東風が入り、しかも雲底は1200m以上あるという?

確かに、見ていてはっきり分かる程、

コンディションは急速に好転しているようだ。

テイクオフ(離陸)場でブリーフィング(打ち合わせ)をする事にして、

順次、送迎バスに乗るように指示した。



普通の川地塾とは違い、XCキャンプは、

トップアウトする事を教えるコースではない。

それが出来る事を前提として、

その先のステップを教えるコースである。


参加者は20人以上、その半数がXCに出ることが出来た。

最高は、Oさんの53kmだった。

XC経験も浅いことを考慮すれば、あっぱれである。

勿論、本人の自己ベストだ!!



一方、残念ながら、半数はメインランディングだった。

では、フライト技術が劣っていたのかというと、そうではない。


メンタル的に集中力が足りなかったのだ。

XCはレースとは違い、自然のリズムを感じる事が

最も重要なポイントとなる。


それに、耳を傾けなければ、

ただの自分よがりなフライトになってしまうだろう。


技術的な事、知識的な事は、今も昔もたいして変わってはない。

ただ、大きく違うのは、現代が書物やインターネットによって

容易に豊富な情報を手に入れる事ができる。

とても恵まれた環境だといることだ。


だから、残された変わるべきものとは、人の心なのである。

それさえ変われば、XCなど容易い事である。

そこの所を明日以降の塾で伝えることができたらと思っている。