<保育園>
ワイフと駅でバトンタッチをする形で帰宅した。
翔はベッドでまだ寝ていた。
手短に荷物を片付け、朝食の準備をして翔を起こした。
抱きかかえようとしたら、服が、ベッドが何だか濡れている。
汗ではなく、おねしょをしたようだ。
いきなり、朝が忙しくなった。
お陰で、ドタバタしたので、お弁当を持っていくのを忘れた。
しかし、これが幸いした。
ご飯時にどれぐらいの温度になるか知ることができたのだ。
保育園へ持っていく前に手で触れてみたが、
翔が好んで食べるご飯として、最低限の温度だった。
つまり、これ以上冷めると、途端に食べなくなってしまう。
電子レンジで少し暖めて保育園へ送り届けた。
結果は思った通り、今日のご飯は全て食べた。
先生も驚いていた。
「 温かいままですよ!? 」 と先生は言っていたが、
それは、先生の認識であって、翔の好みの温度ではなかったのだ。
療育施設では、もう一ヶ月も前から途中でもう一度温めて与えている。
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