スカイフェスティバルin南陽 雨雲と冷たい風に阻まれる | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> くもり まれに 雨

非常に肌寒くなった。

少しでも太陽が顔を出せば、暖かいというのに、その兆しは、全く無い。

そして、やはり昨日のアクシデントが新聞に掲載されたので、

気分的にもドンヨリと重い。


ポジティブな事 ( イベントがある,大会を開催する,etc. ) は

頼んでも、なかなか掲載してくれないのに、

ネガティブな事 ( 事故やアクシデント ) は進んで載せる。


野球やサッカー,スキーなどメジャーなスポーツで

骨折などしても、ニュースにならないのに、

同じような怪我でもスカイスポーツは記事にされてしまう。

そして、悪いイメージだけが残ってしまう。

何とも理不尽な話だ。

そういう意味で、マスコミは不公正だと思う。



さて、そんな事で落ち込んでいても仕方ないので、

今日のイベントに全力を傾けることにした。

が、ここにきて天候にもソッポを向かれてしまったようだ。


時折降る雨と冷たい風に、客足が遠のき、

土曜日よりも人がまばらだ。

ショッピングモールにも行ってみたが、

駐車場にも空きが目立ち、いつもの賑やかさが無い。


チラシを配っていたり、来場して頂けた方々の中には、

このイベントを知らなかった人が多かった。

まだまだ、宣伝広告が足りない事が分かった。



競技の方は、非常に盛り上がった。

最後の最後までハイレベルな戦いが繰り広げられ、

特に、トップ10は連続してパッドを踏むという、

意地と意地のぶつかり合いを見ることができ、

選手自身も熱く燃えたようだ。


当然、司会も白熱し、

『 ロック・オン 』 や 『 オン・ザ・ターゲット 』

『 きてるきてる 』 , 『 下降気流 』 などなど、

川地が作ったり、多用した言葉が、選手間で流行っていた。


『 ロック・オン 』 キタ ━━━ (゚∀゚) ━━━ !!!



天候からすれば、種目が普通のレースだったら、不成立だっただろう。

しかし、成立させる事ができるのが、アキュラシという種目の強みである。

そして、見ている観客(業界関係者ではありません。一般客です)も

ルールが理解しやすく、盛り上げる事ができた。

ターゲットを踏むと、自然に会場からは拍手が巻き起こっていた。


観客が、最後まで観戦していたことからも、ルールを理解し、

盛り上がりに加わっていた事が裏付けられた。



これぞ本来のスポーツのあるべき姿ではないだろうか?

私は長年、アスリートとして競技に参加してきたが、

未だかつて一度も大観衆から拍手で迎えられた事がない。

(日本国内に限る)


これはアスリートとして、非常に寂しい限りである。



今回、選手ではなく主催者側に回ったのは、

そういった状況を打破したかったからである。

今回の試みは観衆だけでなく、選手にも好評だったことは、

私の大きな喜びとなった。


そして、全員が一丸となって、イベントに取り組む事ができたことは、

今後の十分一エリアの大きな財産になっただろう。