海外遠征3日目 大集団の隙 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ワールドカップ 1日目 77km成立> 晴れ

天気は快晴。雲底も2000m以上。風も比較的穏やか。

初日は、コルニッツォロ(Cornizzolo)のエリアでは、

オーソドックスなタスクが設定された。


過去2年おきにワールドカップを開催しているこのエリアは、

オーガナイザー(大会主催者)も慣れたもので、

選手の殆どは、このエリアを熟知している。

川地が付けいる隙はそこにあると考えている。


このエリアの大会用テイクオフは、50m程の担ぎ上げがあるが、

今日だけは、ヘリコプターの送迎付だったので、とても楽だった。

オーガナイザーは、よいしょよいしょで粋な計らいをするので

選手からは人気の大会となっていて、毎回申し込みも多い。



ヘリコプター空輸

カメラ 2007/7/15 ヘリコプター空輸



前半はジリジリとトップから引き離されたものの、

後半殆どの選手がお決まりのコースを選択したのに対し、

川地は裏をかいたコースを選び、一気にトップに追いついた。



Cornizzolo1

カメラ 2007/7/15 コルニッツォロに向かって

ここまでは良かったのだが、

最後のサーマルを見つけるのにもたつき、

大集団に先を越された。

それでも、トップとの差はわずか10分程度だった。


そのまま突っ込んでも良かったのだが、

もし、届かなかったら初日から100点(1000点中)になるだろう。

ここは、熱くならず大人の飛びに徹した。