<観光>
今回宿泊をさせて頂いたOさんは、整体師である。
午前は仕事が無いということなので、
我々夫婦はマッサージしてもらうことにした。
広島から参加のIさんの奥様も一緒である。
その後、来年サミットが開催されるという
『 ザ・ウィンザーホテル洞爺 』 に行くことにした。
勿論、宿泊するのではなく、見学とパンを買いに行くためだ。
世の中、同じ事を考える人は多いもので、
大勢の人がここへ観光に訪れていた。
旅行会社が、北海道の観光スポットの一つにしているようで、
大型バスが引っ切り無しに玄関に乗り付け、
小旗を持った添乗員が団体御一行様を引き連れてやって来ていた。
川地もパンを買うと長蛇の列に加わった。
私の前のおばさん三人衆。
(いや、お婆さんと言った方が良いかもしれない。)
「固いパンしかないね!!」と文句を言っている。
(*`∧´) (`×´) (`Δ´)
一流ホテルでヨーロッパのパンを売っているのだから、
日本のアンパンのような菓子パンなどあるはずが無い。 (;^_^A
行列に並びながら少しずつレジに向かい移動していると、
お婆さん達は陳列してあるパンをパンバサミ突き出した。
一つぐらいなら分からんでもないが、次から次へと手当たり次第にである。
一つの籠に入った同じ種類のパンなのだから、どれも硬さは同じである。
3~4種類あった籠の全てのパンを確かめていた。
どれも硬いことに納得したのか、ようやく前に進んだ。
「どれも、固いパンですよ!」と教えてあげようかと思ったが、止めておいた。
少し前に進んで、仲間のお婆さんと少し話しをしたかと思ったら、
後ずさりしてきて、また、同じパンを突き始めた。
流石にこれには川地も飽きれてものが言えなかった。
φ(.. ) (▼ヘ▼;)
よく見ると、もう一人のお婆さんは、
ピザパンを自分のトレーに乗せたり、戻したりしている。
トレーに載せたパンの上で、仲間のお婆さんとペチャクチャ話をしている。
o(^▽^)ノ:゙;`; △ :゙;`;・ヽ(゚◇゚ )ノ
薄めの大きなパンなので、はさみで持ったところで
二つ折の折り目がついてしまっていた。
そして、最後にそれを籠に戻していた。
実は、川地はそのパンが欲しかったが、最後の一個だったのた。
流石に目前で唾のミストを掛けられ、
無残な姿にされたパンを買う程、川地は無神経ではない。
まあ、こんな事はあったが、
サミットをするにふさわしい高級感漂うホテルであった。
ホテルのホームページを見ていただければ、分かると思う。
こんな所で、昼食を取るわけも無く、
洞爺の温泉街の大衆食堂で食事をした。
老婆二人で営んでいたが、7人分のオーダーが覚えられないようだ。
レジも、別々は出来ないとごねていた。
よく今でも経営できていると特別な意味で感心した。
飛行機には無事に乗れて、夜遅くはなったが帰宅した。
駅からは歩いて帰ったのだが、翔は家が近付くと喜んでいた。
ワイフは以前に、
「 ウインカーの頻度が上がり、スピードが落ちるから分かるのかも? 」
と言っていたが、今回の事はそれを否定した形だ。
翔は明らかに風景で、地理を判断して、覚えているのだ。
今回は、翔に関する発見と、翔の進歩が見れた有意義な旅行だった。
連れて行って良かったと思う。