東北川地塾第二回 帰る頃に飛べるようになった | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> くもり 時々 雨 のち 晴れ

前日、十分一山のショップに泊まった川地は、

早朝にエリアを出発し、鬼首へ向かった。

下道で2時間30分。

やっぱり雨は降っていた。パラパラだけど。


今日は、宮城県のイベント 『 空祭り 』 がある。

宮城県内のパイロットが一同に会している。

フライト出来れば、皆でアキュラシ(ターゲット)をして、

賞金争奪戦を繰り広げるところだが、

時折り小雨がぱらつく状況では、フライトどころではない。


室内でゲーム 『 ラインチェック 』 をした。

チームを作り、グライダーを2機用意して、

相手のグライダーのラインを絡まらせたる。

自分のグライダーのラインを早くラインチェックした方が勝ちである。


ゲームをした後、短い時間だが講演をした。

30人近くの方々が清聴していただいた。

当日に話して欲しい内容を言われたので、

アドリブで行ったが、まずまずのまとまりだったと思う。


今回は一切、金銭を頂かなかった。

来年の塾に大勢の方々が申し込んで頂ける事を期待したい。



イベントは午前中で終わってしまい、解散となった。

何とかテイクオフ(離陸)場が見えるまで雲底が上がったので登ったが、

あと少しという所で上げ止まってしまった。

結局、無理矢理出た2名だけのフライトとなった。



ところが、諦めて、下山して、エリアの方々に挨拶をして、

さあ、帰ろうと思った時に、急に雲が無くなり、山頂が見えてきた。


待って待って、忍耐強く我慢したにもかかわらず、

真っ白で全く見ることが出来なかったテイクオフのある峠を、

車の中から、この素晴らしい風景を見ることになろうとは・・・。

皮肉なものである。



流石に今日は塾生からセミナー料頂くには気がとがめた。

今回は、大赤字である。