翔が発作! フェリーに乗るか? 飛行機に乗るか? | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<移動日> 晴れ DASH!
Kさんの家に泊まらしてもらった。
温泉に行こうか?観光に行こうか?と相談していたが、
この3日間、毎日飛べていたし、毎日温泉に入っていたので、
どこかに行きたいという欲求が沸き起こらない。
疲れていて出かける気力も無い。

それに、Kさん宅は新築して間もないので、
真新しい柱や畳の臭いが新鮮で、すこぶる居心地が良い。


Kさんが、パソコンの動きが鈍いと言うのでメンテナンスして上げた。
結構、これには時間がかかるので、暇つぶしになった。


お昼ご飯は近所にあるファミレスの
『Joyfull(ジョイフル)』で食べた。
安い価格でボリュームがあり、ドリンクバーもあるので、
川地が納得できるファミレスである。
九州に行かれた方は、是非一度試してみて欲しい。


15時のフェリーに乗船するために、
臼杵港に向かう車の中でワイフからの電話連絡が入った。
翔が保育園で発作を起こして、救急車で病院へ搬送されたらしい。
詳細は不明!?
(最近、心身共に成長著しかったので、起こるべくして起こったか?)


さて、どうするか? 場所は大分県。

プランA:フェリーで愛媛に渡り、空港まで送ってもらい飛行機に乗る。

プランB:電車で小倉まで行き、新幹線に乗る。


どちらも、神奈川の自宅に到着するには、7時間~8時間を要する。


携帯電話で時刻表や運賃を調べ、
短時間で何がベストか判断しなければならない。
(携帯電話で全て調べ、予約できるようになった、

 現代は本当に便利になったものだ)



再び、病院のワイフから連絡が入った。

発作は病院に着く頃には治まり、峠は越えたがい意識が戻らない。

何とも悩ましい状態だ。


再度の連絡で医師の話では、意識が戻れば帰っても良いらしい?

とりあえず九州から四国へ海を渡る事にした。

体力を温存するために、フェリーの中では出来るだけ眠った。

そして何故か翔が言葉を話し始める夢を見た。



間もなく愛媛に着くという頃に、ワイフから連絡が入った。

翔が目を覚まし、先生から帰宅許可が下りたという連絡だった。

一安心である。



今回は国内で良かった。

もし、これが海外遠征中だったら・・・、全くお手上げだったろう。

どんなに急いでも1日や2日は掛かってしまう。

ツアー中だったら・・・、もう祈るしかない。


残念だが、このような不安を抱えていても、

平然と成績や結果を残せる程、川地はタフではない。