<ワールドカップ 5日目 100km成立>
今日はまずまずのコンディションだ。
風向きも悪くない。ダミーも調子良く上がっている。
しかし、大きな落とし穴が待ち受けていた。
いよいよ競技開始という間際になって、西風に変わり、
Window Open が延長された。
そして、唯一離陸できる南側テイクオフ場には長蛇の列が出来た。
川地は初日の成績が悪かったので、順番は最後のほうだ。
時々、騙しのブローが入ってくる東側でスタンバイして出る作戦にした。
目論見は正解だったが、出ようとした時ラインが絡んでいて中止した。
実はこれが明暗を分けた。この時出て行けたクリス・ミューラーは、
その後も飛び続けることが出来た。
川地は広げ直している内にフォローが強くなり、
二度と東側から風が入る事はなかった。
そして仕方なく順番通りに並んでテイクオフすると、
上げ直せるようなサーマルに出会うこと無く、ランディングに直行した。
ランディングでは、
「 お前は何回旋回した? 」
「 2回だ! 」
「 俺は3回だ! 」
と言った様なスクール生のような会話しか出来なかった。
今日は出た時間帯で天国と地獄のような差が出た一日だった。
せめて、リフライトが可能だったら、
2時間後にコンディションが好転した時に
リフライトをしてゴールを目指せたかもしれない。