<保育園>
以前にも翔が返事をしたと書いたと思う。
その場で一回しかしないし、空耳? 偶然?と思っていた。
しかし、どうやらそうではないらしい。
川地が聞いたわけでもなく、今日保育園の先生が
「 『 ぅ~ん 』 というような返事をする 」 と教えてくれたのだ。
これだけ大勢の大人が、同時多発的に起こした翔の行動を
見聞きしたのだから、もはや、疑う余地もない。
翔が発声を始めたのだ!! :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
まだ、五十音全てが発声できるわけではなく、数音だけだろうが、
話せないと思って居ただけに、明るい材料である事は間違いない。
♪♪~o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪♪
なぜ、そんなに喜ぶのかというと、
川地はまだ 『 パパ 』 と呼ばれた事が無いのだ。
我が子に最初に呼ばれた時こそ、
自分が親であることを最も実感できる時ではないだろうか?
普通であれば、極当たり前の様に享受する “ 幸せ ” の一つだと思うが、
川地家では普通の事ではない。
間もなく5歳になろうとする我が子に、
一度も 『 パパ 』 と呼ばれた事が無いのは、実に悲しく、遣る瀬無い。
勿論、翔は私のことを親として認識してくれているようだが、
やはり、それでも 『 パパ 』 と呼ばれたいと思う。
何とちっぽけなと思われるかもしれないが、
それは川地の親としてのほんのささやかな “ 望み ”
でも、遠い道のりでもある。
本当は、翔が生まれる前から、したい事、希望があったのだが、
それはきっと叶わぬ夢だろうから、ここでは伏せておく事にしよう。
さぁ、今日も翔が待っている迎えに行かなければ・・・。 (ノ^^)八(^^ )ノ