<自宅>
今日は一日中雨である。
ママはお仕事なので、翔と二人っきりだ。
外は、散歩にも行けないような土砂降りの雨と強風である。
遠征やツアーの後帰国すると、
健康的に元気で変わりの無い翔にホッとする反面、
進歩していない翔にがっかりもする。
しかし、今回は少し違った。
何となくではあるが、知的に成長している感じがするのである。
パパが留守中に、ママが新たなコロコロを買っていた。
その名も 『 トントンくるりん 』 という。
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コロコロの木と違うところは、一番上に穴が四箇所空いているが、
簡単にはボールが入らないようになっていて、トンカチで叩くか、
手で押し込む必要があることだ。
中に入ったボールはらせん状に落ちて行き、
一番下で振り子の様に揺らぎながら、
最終的に中央に空いた穴から最下部に落ちて脇から出てくる。
一番下で落ちそうで落ちない、
ゆらゆらしている瞬間がたまらなく面白い様で、
コットンと落ちると大喜びをする。
驚いたのは、
トンカチを使ってやり方の見本を見せると、真似しようとしたことだ。
これまで、翔は決して道具を使う事が無かった。
太鼓やトライアングルなどの打楽器には全く興味を示さない。
ピアノやハープ、ギターなど、指先を使うものは大好きである。
その翔がトンカチを持とうするし、叩こうとしたのだ。
叩くことに腕を使った事が無いので、上手く振り下ろせないが、
翔は一生懸命頑張って叩いていた。
肘に力が入って、突っ張ってしまっていたので、
軽く曲げさせると、上手く振り下ろせた。
ボールに当たって、転がると大喜びしていた。
興味を引く玩具である事、遊びが楽しいこと、
『 好きこそ物の上手なれ 』 翔は正にそれを地で行っている。
もっと遊んで、もっと上手くなれ!