<自宅>
バスは思ったよりも早く新宿に到着した。
自宅には7時前に着いた。
勿論、翔は寝ている。
早速、溜まった書類や年賀状、メールの処理に追われた。
しばらくすると、翔が起きてきた。
何だかケラケラ笑って、朝から上機嫌だ。
今年は厄年なので、早速、神社に出かけて、
参拝して、家族の健康と仕事の発展を祈願した。
厄払いをして、札を買ってきた。
帰りにデパートで昼食を取り、川地の実家から頂いていたお金で
玩具売り場で新しい玩具を買って上げた。
翔の成長と手先,指先のリハビリになるように、
『 元祖モグラたたきゲーム 』 である。
翔はトンカチは使えないので、
顔を出したモグラをもっぱら手で掴む事になるだろう。
- 元祖モグラたたきゲーム
- OKおもちゃ流通センター
帰宅して早速、セットして動かして見た。
「 速い!! 」 思っていたよりも、モグラの上下が早いのである。
大人の我々でもどうかなと思える程である。
「翔にはチョッと・・・?」ワイフと顔を見合わせて言った。
(;´o`) (^_^ #)
とりあえず、やらせて見る事にした。
ところが、七匹いるモグラの内、
四匹を瞬く間に取り出して見せたのである。
決して、スマートで器用な指さばきとは言えないが、
手は確実にモグラを掴んでいた。
後で気付いたのだが、翔にとってはこのてのゲームは初めてで、
どんな遊び方をするのか教えていなかった。
これまでのゲームは、穴の空いた所にボールなどを入れたのに対し、
このゲームは全く正反対の取り出すゲームなのである。
にも拘らず、直感的にモグラの人形を穴から引きずり出す
ゲームだと考えて手を動かしたのである。
まぐれでも何でもなく、その意思は手の動きから明らかだった。
オオォォ━ヽ(*゚Д゚)ノ━ォォオオ Φヾ(゚∀゚*)ノ
パパは翔のことを見くびっていたのかもしれない。
しばらく遊ぶと、もう飽きたのか?
やっぱり指先が器用に動かないことへの苛立ちなのか?
もういらないと言い出した。
折角買ってきた玩具を嫌いになられても困るので、
今日はこの辺で止めにした。