台湾ツアーVol.04 北から晴れ間がやってきた | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

富士山初日の出 新年、明けましておめでとうございます。

   本年もよろしくお願いします。 


<ツアー 四日目> くもり のち 晴れ

頭上は曇っているが、北の方に晴れ間が見える。

雲は北西から南西に動いているので、

数時間後には高雄にまで来るだろう。

一同の胸に期待が膨らみ、笑顔が広がる。


予想通り12時を回る頃には、全域が晴れになった。

早速、フライト開始だ!

屏東(ピントウ)は南西向きのエリアなので、

これからでも充分XCに行ける。


メンバー全員が40km先のゴールの座標をGPSに入力して目指す。

ゴールまで何kmと言うことで、どの辺を飛んでいるのか分かる。

決してスピードを競うわけでなく、皆で協力し合って移動するのだ。


XCは特別な知識やテクニックが必要だと思われる方が多いだろう。

しかし、そんなものは無い。

必要な物は、 “ 広範囲の観察力 ” と “ 冷静な判断力 ” である。



同じ山の上を飛んでいる仲間が何処を飛んでいるのか

分からなくなるような観察力ならXCは 『 博打フライト 』 となるだろう。


センターリングをしている内に風向きや方位が分からなくなったり、

谷奥に流されているのに上がっているからと回し続けたりするなら、

XCは危険に満ちた 『 冒険フライト 』 となるだろう。



フライト中に自分の位置や高度を話すことが出来ない程、

余裕が無いのなら、大勢の人に迷惑をかけるので、

XCを止めて頂きたい。


自由(ここではXCを意味する)と無責任を履き違えないで欲しい。

自由には常に責任が伴うものだから。



今日のフライトは、各自が各々の糧となるフライトとなったようだ。

ゴールにまで辿り着けた者、途中で降りた者、

そんなことに関係無く、全員が終始笑顔だったからだ。



夜は、高雄の埠頭で海鮮料理を食べた。

刺身や天ぷら,唐揚げ,煮付けなど、最高に贅沢な料理だった。


海鮮料理
カメラ 海鮮料理 (2007/01/01 撮影)


帰路は、宿泊しているホテルが溶け込んだ夜景を見ながら

渡し舟で帰るというお洒落なものだった。

きっと、新年に皆さんは良い夢を見たことでしょう。 (^^♪