<保育園>
“参観”ではない、“参加”である。
つまり、保育園に行って一緒に保育をするのである。
ワイフも休みを取った。
ワイフは出発の準備も終わり、ゆっくりとコーヒーを飲んでいる。
いつもの時間になっても、ママがお出かけしないので何か変だな?
どうして、今日はバイバイしないのだろうといった表情で、
ママの方をチラチラ見ていて、なかなか朝食が進まない。
いつもと違う雰囲気を感じているようだ。
(‐^▽^)u□ (°Д°;≡°Д°;)
保育園までママが付いてきたので、
ますます「怪しい!!」といった表情だ。 (゜д゜;)
翔くんママの登場で、クラスメイト達もいつもと動きが違う。
少し遠巻きに翔を眺め、近付いてこない。
世話好きな女の子達も、挨拶に来た先生の後ろに隠れて出てこない。
「あなたが行きなさいよ!」といった感じで、
お互いに押し合って、おしくら饅頭している。 o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o
女性、男性の性別に関係なく、
大人の人には少なからず警戒心があるようだ。
ワイフは翔と同年代の子がどんな事が出来るのか?
興味があったようなので観察できて良かったようだ。
川地は男の子から悪者にされて総攻撃を受けていた。
この年代の男の子は、やっぱりヒーローごっこが大好きだ。
( ・д・)/--=≡(((卍 (⌒¬⌒*) ((○o。(^ロ^〃)
翔は、パパもママも居るので超ハイテンションになり、
歌や音楽だけでなく、来月に予定されている発表会の練習等で、
皆が踊っているのでノリノリで笑顔が耐えなかった。
そん中でも、歌がセットになった絵本があり、
先生がCDをセットして、スイッチを入れると、
園児達は全て覚えているようで、一斉に一緒に歌い出した。
途中にアドリブを効かせて、奇声や歓声まであげたりする。
翔も絵本を食い入るように見つめ、園児達と共に飛び跳ねていた。
折りしも、絵本に興味を持ち始めたところだっただけに、
この手の絵本が他にあるのであれば、
クリスマスのプレゼントに買って上げたいと思った。
保育参加を終えてみて、保育園が翔を引き受けるのは、
やはり大変な事なのだと再確認できた。
東京都東大和市の青木鈴花ちゃんの
『保育園の受け入れ』をめぐる裁判は記憶に新しいが、
翔はより重度の障害でありながら、
医療行為が無い事が幸いしたと言わざるを得ない。
因みに、療育施設へ通っていた翔と同じクラスの子は、
鈴花ちゃんと同じように受け入れ先が見つからず、
隣の市に通っている。
一日居ただけで、気疲れしてしまった我々だが、
毎日居る現場の先生の苦労には頭が下がるし、
感謝しなければならない。
特に翔の居るクラスは男の子が多く、
いつも騒然としていて、喧嘩が耐えないので、
クラス全体に目を行き届かさなければならないからだ。
因みに、県?市?が定めた先生が受け持つ最大の園児数は、
年長組、園児30人に対して、先生一人だそうだ。
年小組、園児20人だったかな?
現場は、どう見ても園児10人に先生一人は必要だと感じる。
P.S.
翔のハイテンションは、力尽きて夜寝るまで続いた。