這いずりからハイハイへ | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園> くもり 時々 晴れ

翔の体調は以前の状態に完全に戻り、

部屋の中を縦横無尽に這いずりで動いている。

少しはハイハイして欲しいのだが・・・。 (-"-;A


這いずりと言っても、体を支えた状態で、

交互に腕を出すのではなく、両腕同時に、

丁度水泳のバタフライのように前進する。

下半身は真っ直ぐに伸びたままで腰は曲げていない。

だから、肘より先の手の平は全く使っていない。


移動時に、『手を使う』というのが、翔に課せられた課題だ。

ここで、例の防波堤が一役買っている。


高くなったバリケードを超えるには、

従来の這いずりでは限界がある。

バリケードのピークに手を引っ掛けて、

自分の体を引っ張りあげるという動作が必須なのだ。


PTの先生曰く、自分の行きたい方向、したい方向とは

逆の方向に力を入れるという、反作用を利用した動作なので、

以外に高度な体の動きが必要なので、

障害のある人には、難しいそうである。


ところが、登れずにもがき苦しんでいる内に

手を引っ掛けるようになって来た!!


更に、座布団を握るように少しアドバイスすると

徐々に要領を掴んで、体を引っ張り上げれる様になって来た。

日頃はいろいろ教えても、なかなか覚えない翔だが、

こと、ビデオに関しては翔の進歩なのか?

ビデオを見たいという執念なのか!?

呑み込みが早い。  ウヒョ━━(゚∀゚〃)━━━


この調子でハイハイに移行してくれると良いのだが・・・。

今日も、バリケードの登頂に成功した翔の雄叫びが

部屋中に響き渡った。 ヽ(*゚Д゚)ノ ハッア━ァァアア、フオッオーォォオオ