<保育園> 時々
翔の体調は以前の状態に完全に戻り、
部屋の中を縦横無尽に這いずりで動いている。
少しはハイハイして欲しいのだが・・・。 (-"-;A
這いずりと言っても、体を支えた状態で、
交互に腕を出すのではなく、両腕同時に、
丁度水泳のバタフライのように前進する。
下半身は真っ直ぐに伸びたままで腰は曲げていない。
だから、肘より先の手の平は全く使っていない。
移動時に、『手を使う』というのが、翔に課せられた課題だ。
ここで、例の防波堤が一役買っている。
高くなったバリケードを超えるには、
従来の這いずりでは限界がある。
バリケードのピークに手を引っ掛けて、
自分の体を引っ張りあげるという動作が必須なのだ。
PTの先生曰く、自分の行きたい方向、したい方向とは
逆の方向に力を入れるという、反作用を利用した動作なので、
以外に高度な体の動きが必要なので、
障害のある人には、難しいそうである。
ところが、登れずにもがき苦しんでいる内に
手を引っ掛けるようになって来た!!
更に、座布団を握るように少しアドバイスすると
徐々に要領を掴んで、体を引っ張り上げれる様になって来た。
日頃はいろいろ教えても、なかなか覚えない翔だが、
こと、ビデオに関しては翔の進歩なのか?
ビデオを見たいという執念なのか!?
呑み込みが早い。 ウヒョ━━(゚∀゚〃)━━━
この調子でハイハイに移行してくれると良いのだが・・・。
今日も、バリケードの登頂に成功した翔の雄叫びが
部屋中に響き渡った。 ヽ(*゚Д゚)ノ ハッア━ァァアア、フオッオーォォオオ