手を噛んじゃダメ | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<療育施設>

昨日、翔は何を思ったのか? 突然、自分の手を噛んだそうだ。

先生は直ぐに止めさせたが、手に痕が残ってしまったらしい。


いじめられた訳でもなく、何か欲求が適わなかったのか?

発作なのか? ストレスからなのか?

謎の行動は原因不明らしいが、

自分の体を傷つける事は今までに無かっただけに心配だ。


ワイフの両親が翔を施設へ連れて行って

リハビリを手伝ってくれているので、

日本に着いたら、その足で療育施設へ行き、バトンタッチした。


丁度、PTが終わってトイレに入る所だったので、

さり気なく交代して、翔を介助した。


一寸してからパパに交代していることに気が付いたが、

しばらくの間は何が起きたのか分からず、

拍子抜けした顔をしていたが、事態が把握できると大騒ぎをした。


その後も、療育、昼食、分離、言語と

多忙なスケジュールを完遂して帰宅した。

流石に疲れたのか、リビングで横にすると、

遊ばずに直ぐに寝てしまい、その後3時間の間

目を覚ますことはなかった。


夕ご飯前になってやっと目を覚ましたが、ご飯はたくさん食べた。

で、今度は真夜中になってもなかなか寝付かなかった。