<海外遠征> 英会話
視力が良くなったお陰で、
いつも目が覚めると、ベッドの中から窓の外が見える。
でも、今日は何も見えない? (T_T)
「そんなバカな?」と思ったら、
空が低い雲で埋め尽くされ、
朝陽も青空も一切合切シャットアウトしていたからだった。
晴天で最高気温は26℃以上という天気予報は見事にはずれ、
肌寒く今にも雨が降りそうだ。
天気図も昨日の予想とはかけ離れた模様になっている。
オーガナイザーは好転する事を期待して、
11時にテイクオフ(離陸場)に上がる事を決定した。
昨日のような事があるので、選手は誰も文句を言わず車に乗り込んだ。
1台に付き8人の選手が乗り込めるので、
120人を送迎するには最低でも15台のバンが用意されていて、
スタッフカーを入れると17台位だろうか?
このパラグライダーの一大キャラバン隊が
山を上っていく姿は壮観である。
テイクオフ(離陸)場までは1時間30分の道のりである。
ここ数日間はランディング(着陸)場より温かかった
テイクオフ(離陸)場は、珍しく涼しかった。
いや霧に包まれ、日射が遮られ、常に風が吹いていたので
寒かったと言った方が正解だろう。
勿論、ウェイティング(待機)である。
一時間もすれば、日本人同士の話もネタが尽きてくるし、
昼食も食べ終えてしまうと、暇潰しに苦心するのが常で有るが、
今回は少し違っていた。
ひょんな切欠からスタッフをしているチェコの女の子達から
自分の名前をカタカナで書いて欲しいということになり、
日本に関する質問攻めに有ったのだ。
「なぜ、ひらがな、カタカナ、漢字が存在するのか?」
「“PA”を発音する時は、何故“パ”の一文字なのか?」
これらを全て英語で回答するのは一苦労だ。
自分のvocabulary(全単語,用語)の無さを痛感する。
暇をもてあましている他のパイロットからも質問が入る。
日本好きのニコライ(ロシア)も会話に参加してきた。
「“I love your eyes”を日本語で言うと何と言うんだ?」
「日本人の友達に教えてもらったんだけど忘れたんだ」
口説き文句を教わったようだけど、
そんな事、普通言わないよ日本人は・・・。 (ーー;)
直訳して日本語で言ったら、何か違うと言った。
「もっと、短くて美しいセンテンス(文章)で・・・。」
何か意訳を教わったに違いない。
何だろう・・・? (~_~;)
「素敵な目だね!」
「君に惚れた!」等など、
どれもどうも違うらしい。
そんなたわい無い話をしている内に時が過ぎて、もう3時である。
その間、一度たりとも太陽は愚か、霧が無くなる事さえなかった。
この時間でこの状態では、
この後フリーフライトはできたとしても競技は不可能だ。
今日の競技はキャンセルされた。
一部のパイロットは、200m下った雲の下から飛んだ。
ずっと英語を話していたので、頭が疲れた一日だった。
駅前NOVAの5日分ぐらいかな? (^^ゞ