<ツアー 五日目>
今日も良い天気。
風も昨日よりは弱めの南風。
とは言っても、テイクオフはフォローが吹いている。
こういった日には、ピエドラヒタ名物の
『ダストデビル(旋風)・パレード』が13時頃にやってくる。
パレードが始まる前にダミーとして出たエディーは、
順調に高度を稼ぎ、3000m以上は優にある。
「何処でも上がりますよ!」という無線が入るが、
今目の前を横切っている盛大なパレードを見れば、
簡単に想像が付く。
ピエドラヒタ名物 『ダストデビル』
それでも、普段ならアゲンスト(向い風)が入った時に出るのだが、
今日のパレードは川地が今だ経験した事が無い位に激しかった。
また、風向も目まぐるしく変わった。
ほんの5分程度良い時もあったのだが、
お客様の機体が少し破れているのが発見されたので
補修している内にフォロー(追風)になってしまった。
無理をして怪我をさせては元も子もないので、
じっと我慢したが、17時頃に断念をした。
それでも、このまま帰るのと
少しでも足が浮くのでは気分も違うので、
アパートへの帰り道から直ぐの所にある丘で飛べそうなので
リッジソアリングをする事にした。
今日一日待ちぼうけをした他のパイロット達が
先着していて、既に飛んでいた。
我々も直ぐに準備をして飛んだが、間もなく風が落ちてしまい、
結果的に飛べたのは川地を含め3人だけだった。