スペインツアーVol.06 ダストデビル・パレード | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ツアー 五日目> 晴れ DASH!

今日も良い天気。

風も昨日よりは弱めの南風。

とは言っても、テイクオフはフォローが吹いている。


こういった日には、ピエドラヒタ名物の

『ダストデビル(旋風)・パレード』が13時頃にやってくる。


パレードが始まる前にダミーとして出たエディーは、

順調に高度を稼ぎ、3000m以上は優にある。

「何処でも上がりますよ!」という無線が入るが、

今目の前を横切っている盛大なパレードを見れば、

簡単に想像が付く。


ダストデビル1

カメラ ピエドラヒタ名物 『ダストデビル』


それでも、普段ならアゲンスト(向い風)が入った時に出るのだが、

今日のパレードは川地が今だ経験した事が無い位に激しかった。

また、風向も目まぐるしく変わった。


ほんの5分程度良い時もあったのだが、

お客様の機体が少し破れているのが発見されたので

補修している内にフォロー(追風)になってしまった。


無理をして怪我をさせては元も子もないので、

じっと我慢したが、17時頃に断念をした。

それでも、このまま帰るのと

少しでも足が浮くのでは気分も違うので、

アパートへの帰り道から直ぐの所にある丘で飛べそうなので

リッジソアリングをする事にした。


今日一日待ちぼうけをした他のパイロット達が

先着していて、既に飛んでいた。

我々も直ぐに準備をして飛んだが、間もなく風が落ちてしまい、

結果的に飛べたのは川地を含め3人だけだった。