川地塾in北海道EX 第三回 2日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事>

本当に最近の天気予報は当たらない。

今日も晴れ予報だったが、直前に曇りに変わった。

風向きは良いが雲底が低く、とても上がりそうにない。


午前中は、宿題の回答を一人一人聞いた。

なぜ、一人一人聞くかというと、各自でしっかり考えてもらうためだ。

講義中に正解に気付いた人が発表してしまうと、

その他の人は「アアそうか!」と考える事を止めてしまうからである。


上達を、“する”,“しない”は、考えるか考えないかで決まる。

上達しなくなった方の殆どは、

考える事を止めた方、諦めた方、妥協した方である。


勘違いしてもらっては困るのは、

“考える”とは、何も難しい“科学理論”を理解することではない。

パラグライダーに関することなら何でも構わないのである。


“イメージすること”

“カタログを見ること”

“遠征計画を立てること”

“マヌーバのビデオをみること”


“考える”とはパラグライダーに関する事に対して、

飽くなき追求をして、行動する事を指しているのである。


だから、川地塾では全ての説明を行なわず、

気が付いた方から回答を言いに来ることにしている。

考え抜いて答えを導き出した方は、その答えを忘れはしないし、

新たな問題に対する、ヒントと答えを導き出せるようになるのである。



そんな訳で、午前中は回答タイムに多くの時間を割いた。

午後からはルスツで飛べそうだという事なので、移動して飛んだ。


満足のいくアドバイスが出来たかというと、疑問を挟む余地が有るが、

ハッキリ言って、あのコンディションで飛べて、

且つ、ソアリングが出来た事は奇跡的と言ってもよい。

次回までに、各自が練習に励み上達している事を楽しみにしようと思う。