翔の進歩22 手で食べる | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園>

これまで、翔は小さな物や食べ物には興味を示さなかった。

バナナやパンなどを目の前に置いても、全く手を出そうとはしなかった。

ましてやビー玉とかクリップなどを口の中に入れる事は絶対に無いと言える。


ところが、ここにきて変化が表れた。


療育の時間では、ビー玉より少し大きいぐらいの

“キラキラ光るブロック”を手にとってマジマジと見たり、

バナナの皮を少しだけ剥いて差し出すと、皮を握って剥いたり、

朝食の蒸しパンを千切って渡すと、それを握って口まで運ぼうとしたりした。

(゜∀゜)!!おぉ!?


食べ物を口に運ぼうとしたのは、初めてではないだろうか?

これまで食べ物と言えば、

どんなにそれまで食べていた物でも、ポイと捨てていたから、

もの凄い心境の変化? 進歩?である。


今日も一日何事もなく、お坊ちゃまは大はしゃぎをして寝た。


ワイフと翔の進歩について話していたその時

寝室から翔の呻き声がしたっ! 

「ハッヴ~、アィブウゥゥゥ~」


何事だ ビックリマーク

また、発作を起こしたのか・・・。 はてなマーク


ワイフが笑いながら寝室から出てきた。


最近寝相の悪い翔は、寝返りをしているうちに

手がベッドの柵の間に入ってしまい、取れなくなってしまったようだ。

起きていれば直ぐに外せるが、眠っているので外れず、

悪い夢を見てうなされていた様だ。  Oo。。( ̄¬ ̄*)/|~|~|~|~|


手を外してあげると穏やかな表情になって、

何事もなかったようにスヤスヤと寝続けたそうだ。 ヽ(*・ω・)ノ ヽ(・ω・*)ノ