西遊記03 笠置山二日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<大会出場>

昨日もそうだったが、競技など出来そうもない天気予報だった。

しかし、現実には晴れてとても良い天気だ。

当然ながら朝から選手達のテンションも高い。


それとは裏腹に川地は今一つ、集中力が上がっていなかった。

このまま四国の大会までズルズルと引きずってはいけない。

そこで、ショック療法を行う事にした。


コンディションは午後から更に良くなると予測していたし、

昨日の成績からテイクオフ(離陸)順番の優先権を得ていた。

降りてしまう可能性があったが、自分を追い込むために、

あえて早い時期にテイクオフをした。


マークしているパイロットが出てくるまでに時間が有ったので、

空中で「自分の飛び」をチェックしていたが、

チョッと油断した隙に高度がさがってしまい、降りてしまった。


これで、自分を追い込む事が出来た。

デパーチャークローズ?、スタートクローズ?、タスククローズ?

呼び名は定かでないが、いずれにせよ「勝つためのタイムリミット」が迫る。


急いでテイクオフして高度を稼ぎ、スタートポイントに向った。

2分が過ぎていた。

この2分が後で大きな足かせにならなければよいが・・・。


この日のフライトはまだまだ無駄は合ったものの

昨日に比べれば集中力があり、満足のいくフライトができた。


結果、総合で3位になり、賞品の「コシヒカリ20kg」をゲットした。

お米の消費が多い川地家にとって、最も嬉しい賞品だった。 ヾ(@^▽^@)ノ