食い気より、眠気 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園>

新しいクラスになって、二週目に入った。

相変わらず翔は慣れていないようだ。

本人の意思に反して、クラスでは人気者のようだ。


子供達は椅子がうらやましいようだ。

座位保持椅子という特別な椅子は、

体を支えるパッドが着いていて、背もたれも高く、肘掛やテーブルも付いている。

骨組みも太く、木製でガッチリと作られているので、

まるで王様の椅子のように見えるのだろう。


また、翔はとても大人しく、勿論、嫌がらせなど絶対にしない

いつもニコニコしていて愛嬌がる上に、身体が不自由だから不器用だ。

その愛くるしさが母性本能?(お姉さん本能?)をくすぐるのか、

女の子が絶えず周りを取り囲んで、いろいろとお世話をしてくれるようだ。


そういえば、前の年下のクラスの時も女の子に人気で、

今でもそのクラスに顔を出すと、「ショウくん、ショウくん」と駆け寄ってくる。

ウ~ン、摩訶不思議だ。 はてなマーク


そんな恵まれた環境も、翔にとっては煩わしいだけのようだ。

耳栓が必要なぐらいうるさい部屋と入れ替わり立ち代り

近寄ってくるクラスメイト達に心休まる暇がないようだ。


今日は、目の前でご飯を作って用意している最中に

電池が切れてガクッと寝てしまった。

仕方なくそのまま一時間ほど寝せたら起きたので、ご飯を食べさせた。


いつもは翔にご飯を食べさせているので、一緒に食べる事はないが、

久しぶりに夫婦でゆっくりとご飯を食べる事ができた。 男の子ナイフとフォーク女の子